【名前変換オリジナル】でも付き合ってないんです。

8.試着 ページ9

｢今日試着してもらうために借りてきたからそれぞれの衣装取りにきてー｣

その言葉と共にわらわらと人が集まる。
混雑するかと思ったらバケツリレー式で、

｢何これ？白雪姫？の人ー！｣

｢はーい！｣

｢おお！回せ回せ｣

一番前の人が聞いて着る人見つけて回す。
これを繰り返し無事に全員に衣装が渡った。

｢じゃあこの部屋で男子、隣の部屋で女子着替えてー｣

隣の部屋は更衣室として使っているので衣装を持ってぞろぞろと移動する。

｢うちのクラスって女子少ないよね。｣

｢更衣室広く感じるよね。｣

そんな会話をしながら例のうさぎの衣装に着替えて耳をつける。

｢Aちゃんめちゃくちゃ似合ってる…写真撮っていい…？｣

｢顔隠していいなら…｣

｢うん！ありがとう…！｣

写真は綺麗に笑えないので顔を隠せる方がありがたい。

｢着替え終わったら行くよー？｣







｢あ、女子来た！！｣

｢目の保養だな…｣

自分が来ている衣装はペアのはずなので相手を探す。
すると後ろから肩を叩かれた。

｢颯くんだ！思った通り似合ってるね…｣

｢ありがとう。そっちも似合ってる。｣

お褒めの言葉と爽やか笑顔をありがとうございます。
と思いながら頬をおさえる。

顔の熱を冷ましていると

｢ペアの衣装っていいな…｣

｢写真撮っていい…？｣

クラス中の視線を集めていたので

｢うわああああ｣

と、叫びながらうずくまった。

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