【名前変換オリジナル】でも付き合ってないんです。

38.悶え ページ39

ハロウィン当日、
待ちに待った(？)衣装を渡され、それぞれ違う部屋で着替える。

ちなみに私の衣装は｢魔女｣だった。
ちなみに部長には｢警官｣と書いた。

こういうのはスタイルが良い人が着るべきだと思うんだ…と思いながら服を着て帽子をかぶる。
黒は割と好きなのでまぁ良しとする。

ドアを開けて部室に向かう。
ゆっくり着替えていたのでもうほとんどの人がいた。

｢Aちゃん…｣

一瞬の静寂の後

｢可愛いいいいい！！！！｣

耳を劈く先輩の叫び。
そのまま抱きつかれる。
この先輩は｢海賊｣。
こちらにカメラを向ける先輩は｢狼｣。
他にも｢アリス｣、｢姫｣、｢うさぎ｣など、可愛いものが多い。

そういえば颯くんはどこだろうと思っているとドアが開いた。

｢遅れてすみません｣

そう言いながら入ってきた颯くんは｢吸血鬼｣。

｢んんっ｣

思っていたよりかっこいい。
背が高いからとても似合っている。
ワックスだろうか髪型がしゅっとしている。

｢Aちゃんどうした！｣

蹲って悶えていたので心配された。

｢いや、なんでもないです…｣

ゆっくり顔を上げて颯くんを見たが、やはりかっこいい。

｢さぁパーティだ！お菓子だ！｣

部長の言葉を聞いていると、颯くんが近づいてきて

｢可愛いな。｣

爆弾投下。
この人は私をどうしたいのだろうか。
悶えた私を見たいのか？と思いながら

｢ありがとううう…颯くんもかっこいいよ…｣

そう言って再び蹲って悶えた。

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