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YG side
さすがに二人きりにしたことが気がかりで、適当な理由をつけて、二人がいるボックス席のすぐ近くの席に腰掛け様子を見ていた。
あの時は俺とナムジュンは、二人のために先に帰っちまったから、ここでどういう展開を迎えたのか知らない。
･･･あの晩の話を二人に聞いても、はぐらかされてばかりだった。
『何か』があった事は間違いない。
いまだにそれが何だったのか、つつけば直ぐにボロを出すあのジニヒョンが、頑なに口を閉ざしたままで知る術がない。
想像は･･･出来なくもないが、それほどの行動力がヒョンにあるとは思えなかった。
SJ「･･･また甘えていい？Aちゃんに。」
そんなジニヒョンが妙に積極的だ。
というか・・・自暴自棄になりかけてないか？
惚れてる女にそんなセリフ吐いたらどうなるか、分からない訳じゃねぇだろ？
YG「チッ・・・。」
邪魔するわけじゃないが、Aが傷つくようなことになれば後悔するのはジニヒョンだ。
声を掛けようと立ち上がると、Aの声がした。
A「はい！どうぞ！」
・・・は？
どうぞ？どうぞだと？？
Aのヤツ、何考えてんだ？
中で何が起こってるんだ？
こっそり中を覗き込むと･･･
両手を広げて構えるAの姿。
A･･･何してんの？
あっけにとられたジニヒョンの顔。
ヒョン、わかる。
俺も今、そんな気分。
SJ「……Aちゃん？」
A「甘えるんでしょ？どうぞ！」
SJ「………………。」
A「この前の、可愛かったんで！あんな風なら、どれだけでも甘えてください！」
SJ「………………。」
･･･俺は小走りでナムジュナの元へ戻った。
NJ「どうしたんですか？ユンギヒョン？！」
YG「…………ぶっ！」
――その直後、酸欠で死ぬんじゃないかと思うくらい腹を抱えて笑った。
あー、すっかり忘れてた。
Aは
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2018年5月12日 12時
