好きな人は遠きにありて愛でるもの…だけど (ページ27)

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JK side

Aヌナは俺をどう思っているんだろう。

ジニヒョンと二人、ランチしてる様子を少しの間遠くで眺めていた。

俺に見せないはにかんだ笑顔、すごく楽しそうに見える。

ジニヒョンは相変わらずおちゃらけてるけど、ヌナをずっと見つめてる。

何より顔が嬉しさ満開なんだよ・・・。

邪魔してやりたくなった。

俺の知らないヌナの顔を知っているジニヒョンに嫉妬した。

JK「ヌナ、一緒にご飯食べましょ！・・・主任も一緒に。」

ジニヒョンはついでなんだから。
ヌナと一緒に居たからついでに誘うんだからな？

A「ジョングク君？私が主任と食べてたんだから、『ご一緒していいですか？』でしょ？」

・・・ヌナに怒られた…。

当然か。二人が仲良くしているところをわざと邪魔しに来たんだから。

JK「う…ごめんなさい…。・・・ご一緒してもいいですか？」
SJ「どーぞ！グガも何か持っておいで。」

謝ったけど、ジニヒョンは気にしてない風に見せてる。

でも俺は知ってるんだ。俺を煙たがってるってことぐらい。

結構ジニヒョンのこと観察してるんだから。

どれだけ一緒に外回りに同行してたと思ってる？

・・・そのおかげで俺にもお得意様が出来たんだけど。

俺がトレー２枚分の昼食を持って戻れば、ジニヒョンがAヌナに叱られていた。
・・・仲良さそうにしてさぁ。

ヌナの隣の席に座る。

俺たちを見るAヌナが突然笑いだして
A「ふふっ…可愛いｗ」
SJ＆JK「「何が？」」

ハモっちゃったじゃないか…。

しかもヌナの目の前なのに、いつもの調子で食べ物分け合っちゃたりしてさ？
俺たち食べ物の好みが似てるから、つい分けちゃうくせが付いちゃったんだよな。

A「・・・仲良しか！兄弟か！」

ヌナにツッコみを頂いたけど、俺がヒョンを心から嫌いになれないからしょうがないんだ・・・。

ジニヒョンの人脈とリサーチ力は誰にも真似ができない。

外回りが好きって理由だけでできることじゃないと思った。

ヒョンはコツコツ努力してここまで来たんだって、正直尊敬してる。
それでいて、ヒョンは自分のお得意様なのに新人の俺を推してくれて…。

後は俺次第って任せてくれて…。

ヒョンがもっと嫌な奴とかだったら・・・きっともっとヌナに強引に迫れただろう。

どうしてもジニヒョンに遠慮してしまう俺は、度が過ぎる程のお人よしなのかもしれない。