第三話 仕事終わりの迷惑客 ページ5
仕事終わり。
小泉がカジノを出ると、其処には――
「やあ」
太宰が待ち伏せしていた。
「嗚呼!!もう!!」
太宰の首根っこをつかみ、店の前から離れる小泉。相当頭に来ているようだった。
「何しに来た?!こっちは仕事で忙しいんだけど!?」
激怒する小泉。
しかし、仕事中の紳士は上っ面なのだ。勤務時間は午後八時から午前二時。
深夜に性格を作るのは、相当ストレスがたまるもの。
其処に、更なる
「まあまあ。待ち給え」
「はぁッ……?!」
「私が何の理由もなく会いに来ると思うかい?実はね、君に聞きたいことがあるのだよ。」
「……こんな路地裏でしていい話?」
「ふふふ」
はぁ、とため息を吐く小泉。
先の会話の意味、こういうことである。
(秘密の話があるから、家に入れろ。)
「はぁぁぁぁ……。……ん」
顎でふい、と合図し、歩き出す。
向かうのは、小泉の家だ。
*
ガチャリと鍵を開け、中に入る二人。
案内されたのはリビングだ。
「……へぇ。君、もしかして――」
――帽子を取れば、夜空色の長い髪――
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福良雀(プロフ) - 孔雀さん» コメントありがとうございます!!夏休みですので一気に更新できるように頑張ります!!! (2021年7月26日 16時) (レス) id: b6ee0e20db (このIDを非表示/違反報告)
孔雀(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみです!更新頑張って下さい!! (2021年7月26日 15時) (レス) id: 3ff2a4c3bb (このIDを非表示/違反報告)
福良雀(プロフ) - 琥珀さん» ありがとうございます!!思わず奇声を発するほど嬉しいです本当にありがとうございます!!!これからもよろしくお願いします!更新頑張ります!! (2021年3月6日 5時) (レス) id: b6ee0e20db (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 読んですぐハマりました…何回も読み返してます!更新楽しみにしてます (2021年3月4日 20時) (レス) id: 89e4bffd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:福良雀 | 作成日時:2020年12月6日 18時