約束を果たすため【wrwrd!】

約束 ページ8

em「…それではこれで終礼を終わります。

皆さん。気をつけてお帰り下さいね」





始業式は3時間という短さ。



なのですぐに学校が終わる。



みんなは「部活〜！」とか言いながらどこかへ行ってしまう。



私は勿論まだ部活や委員会等には入っていないので



暇なのである。



まぁ…帰ったら寝て時間でも過ごせばいっか…。



そう思いながら席から立つ。





ut「あっ！Aちゃん！」




「は、はい…？」





教室から出ようとすると大先生に声をかけられる。





ut「この後暇〜？

俺とお茶でも飲みにいかね？」





そう言って大先生はコップを飲むように手をクイッとする。



…大先生。それは飲みに行くときに使う奴や。



前世の記憶がない大先生。



どうせ私も「堕とそう」だなんて考えているんだろう。



大先生にとって女は遊びでしかない。



流石に前世の仲間にそういう風にされるのはまっぴらごめんだ。





「ご、ごめんなさい……私、今日は帰ろうと…」





すると大先生がこっちに寄ってきて私の腕をつかむ。



…まぁ、そうだよね。



これで折れるはずがないもんね。あの大先生が





ut「えー！えぇやん別にぃー！

俺も暇やねん！！ほら！奢ったるから！！」





そう言って大先生は私にしがみつく。



嗚呼。こいつこんなにウザかったっけ。



…前世でこんなにしつこくされたらよかったな。





私は大先生の腕を振りほどく。



大先生は驚いた表情をしていた。





「ほ、本当にごめんなさい…！！

きょ、今日の所は帰らせてください！！」





そう言って私は教室のドアを開けて出ようとする。



すると_________。





ドンッ！





「あだっ！？」




？「あぁ。わりぃわりぃ。

……って、お前」




「あ…………」




ut「おー！！シッマ〜！！！」




kn「…なにしとんねん。大先生」





まさかの大先生とシッマに挟まれる始末。



ドアはシッマの後ろ。



後ろに逃げようにも大先生。



……ピンチすぎへん？

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