9話 おじいちゃんの身元 ページ9
早急に青田氏と探偵社を調べます。
植草を理事長室に戻すと和也はすぐに贔屓の弁護士へ連絡を入れた。
「忙しい中、申し訳ありません。はい、先日話していた青田という老人の身元がわかりました。確認してもらえますか？」
あらかじめ弁護士に連絡を入れていたのだ。
弁護士は大野家御用達である城島弁護士だ。
「お願いついでにもう一つ探偵社についてもなんですけど」
『ええよ。すぐに調べるわ。信用のおける奴なんだけど結果報告を直に和也さんへ連絡してもいいかい？』
「はい」
『三宅っていう男だから』
携帯電話の通話を終了し、和也は少しだけドアを開ける。
どんな人物なのか探り見。
白髪で袷(あわせ)という和装のしっかりとした人物。
どことなく智に似ている。
ズボンポケットにしまっていた携帯電話震えた。
ドアから離れて発信先を確認。
知らない電話番号だ。
三宅という人物だろう。
しかし城島と話してから3分とも経っていない。
「はい」
『大野さん？城島さんから紹介された三宅ってもんだけど』
「……もうわかったんですか？」
『あの程度の調べもんならすぐだね。まず探偵社だけど三流以下の五流程度で大した調査もしないようなトコ。まぁ害のないトコだからそこは安心して。あとは青田ってじいちゃんね』
青田呉服問屋の社長で住所的にも詐欺ではない。
写メも送られ確認すると理事長室にいる老人に間違いはなかった。
『詳しい調査票は城島さんに預けるから。言っておくけど簡単お粗末なモンじゃないから。ちゃんとしてるヤツだからな』
とりあえず身元の確認はついた。
さぁてどう対峙しようか。
「和さんこんにちは」
「あっどうも」
職員がトレーに緑茶を運んできた。
「中のお客様に？」
「はい。でも……」
接客をしたくないのだとか。
理事長が来るまで大変だったらしい。
要件を聞こうにも一介の職員では不服と顎で人を使うの言葉通りに横柄な態度で最高責任者を要求。
勝手に理事長室に居座った。
「それは大変でしたね。いいよ。俺が運ぶよ。中に用事があるしね」
お茶を受け取ると職員を持ち場へ帰す。
「失礼します」
ノックをしていざ室内へ。
「お飲み物を持ってまいりました」
初顔合わせ。
青田氏が和也を凝視する。
頭から朝の先まで。
立ち上がったと思ったら和也を……
「智か！」
と呼んだ。
「え？」
「智だな。やっと来たか！」
違いますけどぉと否定しようとする和也の前に雑誌が開かれた。
あの例の雑誌です。
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むつき(プロフ) - tthisamiさん» 遅くなりましたが再開いたしました。 (8月29日 21時) (
レス) id: 56df0ba715 (このIDを非表示/違反報告)
tthisami(プロフ) - 再開嬉しいです。 (8月29日 20時) (レス) @page50 id: dba9116941 (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - はるさん» なかなか更新できずに申し訳ないです。少しずつですが頑張っていきますので！ (2021年3月30日 23時) (レス) id: 56df0ba715 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - むつきさん、更新ありがとうございます！とても嬉しいです。続きが楽しみです！ (2021年3月23日 4時) (レス) id: 6cd0f843d6 (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - ちぇろさん» 5人が揃いました。北の地で兄弟たちの絆をお届けできたらと思います。 (2020年10月27日 0時) (レス) id: 7a3d8c34a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むつき
| 作成日時：2019年8月2日 23時
