46話 頑張る市橋兄弟 ページ46
小間使いとスパイ活動の二足のわらじは大変だと笑う彰布になんとかしてほしいと訴える。
「親父を止めるのは誰であっても無理だろ」
「若さんがちゃんと世帯を持ってくれたら俺らも大分楽になると思うんすよね」
「嫁さん探しは日頃から頑張っているよ」
「ただの女遊びじゃん」
「なかなかいい出会いがないのよ」
真剣に嫁探しはしていない。
しばらくこの状態が続くのだとげんなりする二人。
思いついたように彰布がとんでもないことを口にする。
「俺にも親父の行動を逐一報告してもらうかな」
何で？と目を見開く兄弟。
「ついででいいよ」
大野家と同じように青田の行動を息子である自分に報告を求める彰布。
「それ必要すか？俺らよりおやっさんのそばにいて一番状況把握してるじゃないっすか」
毎日嫁探しに出かけなくてはならないので、ずっと監視はできない。
何よりも自分には事前がなくいつも事後の報告だけだから知りたいからだと言う。
「不甲斐ない俺が悪いんだけど。あとそれから」
「まだ何かあるんすか？」
「さっきの北海道行きのことだけど」
一日目は空港近くのビジネスホテルで良い。
二日、三日目は部屋食の頂けるホテルにしてほしい。
最後に。、
「宿泊も航空チケットも3名分よろしくね」
にこやかに微笑む彰布。
「3名分？」
「俺の分もよろしく。北海道サイドの報告には俺のこと伝えなくていいからね？サプライズにしたい
じゃない」
目尻を指で拭いて見せた。
本心ではない。
ふざけている。
証拠に口元が笑っていた。
「拒否権は？」
「もちろんタダではないよ。通っている各飲み屋に修理の時は市橋水道屋を奨めておくよ。あっそうだ、新しくお店を始めるって人がいるんだ。その人にも声をかけておくよ」
ご時世ご時世仕事は欲しい。
新規のお客ならなおさらに。
翌日、和也に連絡。
『そう、その日程でこちらに襲撃してくる訳ね。報告ありがとう。また何かあったら連絡よろしくね』
言われたとおり彰布のことは報告はしなかった。
後々に和也から嫌われるのではと顔を引きつらせるアツシとヒロシであった。
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むつき(プロフ) - tthisamiさん» 遅くなりましたが再開いたしました。 (8月29日 21時) (
レス) id: 56df0ba715 (このIDを非表示/違反報告)
tthisami(プロフ) - 再開嬉しいです。 (8月29日 20時) (レス) @page50 id: dba9116941 (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - はるさん» なかなか更新できずに申し訳ないです。少しずつですが頑張っていきますので！ (2021年3月30日 23時) (レス) id: 56df0ba715 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - むつきさん、更新ありがとうございます！とても嬉しいです。続きが楽しみです！ (2021年3月23日 4時) (レス) id: 6cd0f843d6 (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - ちぇろさん» 5人が揃いました。北の地で兄弟たちの絆をお届けできたらと思います。 (2020年10月27日 0時) (レス) id: 7a3d8c34a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むつき
| 作成日時：2019年8月2日 23時
