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ふっと目を細めたかと思うと
いつも通りの意地悪な二宮くんが顔を出す。
「ところでこの夏休みさー。
ヤルことやったの？翔ちゃんと。」
思いがけない攻撃に慌てて身を引いたら
机と椅子がガタガタンて音を立てちゃって。
子守唄みたいな話を続けてた先生と
クラスの大半の視線が一斉に集まった。
「どーしたぁー。都築ー。」
あたしは先生に名指しまでされちゃって
何か言わなきゃと思うのに言い訳も出てこない。
「せんせぇー。窓閉めてイ？
さっきから虫飛んでんの。」
代わりに答えてくれたのは二宮くんで。
おー閉めろーっておじいちゃん先生が言うから
逃げるように立ち上がって窓を閉める。
戻った時には何事もなかったように再開してて
はぁーってあたしの深い深いため息と
くくって肩を揺する二宮くんの声が重なった。
「ちょっと！二宮くんのせいだからね！」
今度こそ注目を浴びないように
小さな声で抗議して肩をぐりぐりしてやった。
「んくく…っ なぁーに想像したのよ。
俺は勉強したのって聞いただけよ？」
「え？…あっ！！」
ぐりぐりして不満を訴えてたはずの右手が
ふいに現れた二宮くんの男子らしくない右手に
するするっと優しく撫でられる。
「中3のヤルことっつったら
おべんきょー以外にないでしょ？
もぉーやらしーなぁ。Aちゃんたら。」
なっなに急に！
Aちゃんなんて呼んだことないくせに…っ
もう自分が何に動揺してるのか分かんないけど
色んな意味で熱くなった自分の手を引っ込めて
頬をゴシゴシしながら治まれーーって念じる。
それを見てふふんって笑う二宮くんは
やっぱりどこかがムダに色っぽいと思う。
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でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» ありがとうございます！とっても嬉しいお言葉(о´∀`о)単純な作者なので、きっと今日明日にはまた何話かUP出来ると思います（笑）最後まで是非お付き合いください(^^) (2019年11月8日 10時) (
レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 実はこういったお話が凄く好きで不器用だけど真っ直ぐな皆とか何か確執みたいなものを抱えているとか…でこぼこさんの作品をもっと読みたいと思いました！ (2019年11月6日 10時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» コメントありがとうございます(*^^*)あやふやな関係やふわふわした感情に翻弄され気味の主人公が、嫌われたら可哀想だなと思っていたので、愛おしいと言って貰えたことがとっても嬉しい！櫻宮さんの言葉を励みに、また書き進めていきますね(´∀｀*) (2019年11月5日 16時) (レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 皆不器用だけど真っ直ぐで…そんなあやふやな位置関係にいる主人公が健気で愛おしくて好きです。早く次が読みたい！ (2019年11月5日 12時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2018年11月29日 14時
