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＊
＊「どーゆう関係か言えないの？」
＊「ほら、答えられないんじゃん。」
時々ある悪口大会みたいなのは
この一年で随分聞き流せるようになってて。
自分がターゲットになったことはないけど
その話に加わるのも嫌で
適当に誤魔化しながらスルーしてた。
「関係って…別にそんなのないから。」
＊「はぁ？でもこれプラベ写真でしょ？」
＊「だよね。二宮くん可哀想！」
＊「ちょっと誰か教えてあげなよ！」
だけど今
まさに自分が対象になってる。
ホントにド田舎で育った私は
誰かの敵意にさらされた経験がなくて。
自分の意見を押し通すことが
こんなに辛いなんて知らなかった。
「カズは…もう知ってる、から。」
だからもうこの話は止めてって。
そう言いかけたのに。
＊「は？え？なに？どーゆうこと？」
＊「じゃあ二宮くんが浮気相手？」
＊「え！相葉くん可哀想！！」
＊「やっぱ二股なんでしょ！」
＊「ってか二宮くんもひどくない？」
その言葉は聞き流せなくて。
「…やめて！やめてよ！！
カズをバカにしないでよ！
まーくんをバカにしないで！
そんな人たちじゃないんだから！！」
声を張り上げたことのない私が
喚き散らすのをポカンと見てた集団は
一瞬の無言のあと凄い喧騒を連れてきた。
＊「はぁ？なによエラそうに！！」
＊「相葉くんが可哀想じゃん！」
＊「ってか二宮くんも可哀想じゃない？」
一人ひとりが何を言ってるのか
もう聞き取ることもできない喧騒。
さっきまで傍観してた男子たちも
いつの間にか集まってきてる。
もうやだ。帰りたい。
手元のスマホを誰にも見られないよう
ギュッと握って胸に押し付けてるのに。
誰かの手が伸びてくるから振り払う。
やだ。触らないで。
私の宝物なのに。
それでも伸びてくる手が
握りしめる私の手首を引っ張ってきて
とっさに目の前の体を押し返した。
ガタガタンっと机にぶつかって
セットになってる椅子が床に倒れる。
いたっ！！キャー！
もうワケがわからなくて。
入り乱れる声の煩さと
怒りで頭がぐらぐらするのとで
なんでか息切れしてる自分。
ただ帰りたいって
その場にしゃがみ込んだ。
＊
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でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» わー、ありがとうございます(*´-`)主人公の不器用さを愛しく思って描きましたが、この子を可愛いと言って貰えて嬉しいです！ (2020年4月11日 12時) (
レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 素直になれない主人公ちゃんがとてつもなく可愛い！不器用なにのちゃんも素直すぎるまーくんも皆皆好き！！[月嘘]も好きだけどこっちも好きだなぁと思いました。ありがとうございます！ (2020年4月4日 16時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2017年11月5日 17時
