２ ページ3
その仕草があんまりにも可愛いくて。
信号待ちで、
フードの襟元からちょこんと覗いた、
おでこにキスのフライング。
神ちゃんは夢の中やのに、ふふって、幸せそうに笑ってん。
ほんまに愛おしくて。
今すぐ、抱きしめたいって、強く強く思う。
もちろんな、神ちゃんの気持ちが大切で。
俺を好きって言ってくれたらやけど・・・
神ちゃんの部屋に到着。
部屋の前まで送って来たけど、
まだ離れるつもりなんてない。
告白のやり直ししたいしな。
部屋、あげてくれる？って、言いかけた時に。
神ちゃんが、俺の濡れたワイシャツの裾、指先で摘んだ。
「重岡、帰ってまう？」
じとっと、甘えた目で見つめられて、
余裕でおれる男おらんやろ！
「・・・違うん！
重岡、雨でずぶ濡れやし。
寒いやろ。
良かったら、着替えもタオルも貸すし。
お風呂も、あっ、違うん！
怪我の手当てもしたいしっ、」
あたふたして。
これはもう、可愛ええなんて簡単な形容詞で表せるもんちゃう。
「帰るわけないやろ？まだ一緒におりたい」
どや！男重岡、見せたったで！
神ちゃんは、嬉しそうに、はにかんで。
「どうぞ？」
自ら、部屋の中へと招き入れてくれた。
んやけど。
玄関入って、革靴脱いだあたりで、
急に何か思い出したようで焦り出した。
「待って、ちょっとここおって。ごめん。
散らかしてたん、思い出して」
目の前のリビングに突進してく。
ソファの上にこんもり膨らんだ衣類をかき集めてるねんけど。
あれって・・・
俺のスーツのジャケットと、ブランケットよな？
俗に言う、巣作りってやつ？
やんな？
めちゃ可愛い。
俺のこと、大好きやん。
なんかもう、愛おしさが溢れてしもて。
「片付けんでええよ」
言うより先に。
後ろから、抱えた布ごと、包むように抱きしめてた。
「重岡、引かへんの？」
「なんで引くねん。
嬉しいに決まってるやん。
この世で一番好きな子が、
俺を想っててくれてるって分かったんやで？
やろ？神ちゃんも俺を好きやんな？」
最後、ちょっと自信なくて。
そういうチキンなとこが、俺の俺たる所以やな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 485人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fool(プロフ) - mikuniさん» mikuniさーん💕こちらも読んで下さってたのですね💕嬉しい〜😍赤緑くんたちはこのまま幸せに突き進むはず💕そして、青桃ちゃんが気になるコメ、たくさん頂き嬉しいびっくりです😍書けるかなとドキドキです。 (2022年10月25日 22時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - こっこさん» いえいえ、こちらこそ貴重な妄想😍ありがとうございます〜💕 (2022年10月25日 22時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
mikuni(プロフ) - 最近の連日の更新、めちゃくちゃ楽しみにしてます😊赤緑くん、婚約おめでとう！！青桃くんが出てきたので、二人の迎える未来がどういうのか想像しちゃってます🤭これからも、foolさんのペースでの更新をお待ちしてます💗 (2022年10月25日 21時) (レス) id: 49b71a1036 (このIDを非表示/違反報告)
こっこ(プロフ) - こんな妄想に優しくレスありがとうございます😭😭😭ぜひお待ちしてます😍←図々しい(笑)素敵な作品の数々を生み出すのは大変と思いますが主さまのペースで無理せずにお待ちしてます😌 (2022年10月25日 19時) (レス) id: a4b13bf62f (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - こっこさん» こっこさーんの頭の中すごい〜✨可愛いでしょうね〜💕また浮かんだら是非是非教えて欲しいです〜💕たまに行き詰まるので…たまにではないか…💦素敵なシーンありがとうございます💕書けたらいいな〜 (2022年10月25日 19時) (レス) @page44 id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fool
| 作成日時：2022年9月21日 14時
