【d!】嘘を言ったら君はいなくなるだろうか

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「……は、え………？」


目の前で、文字通り火花が散る


敵が私の核(コア)を的確に貫くのと、コネシマ様が敵の首を撥ねたのはほぼ同時だった

私が血を流すのではなく、様々なコードから火花を撒き散らすのを見て呆然とするコネシマ様


「……オ怪我ハあリまセんか、コネシマ様」

「…え、A…？なんで、ドロイド……」


流石幹部というべきか、その頭の回転の速さで状況を察したらしいコネシマ様は、光の速さで私の核(コア)に飛びついた


「まだ間に合う…大丈夫や、大丈夫やから…すぐ直したるで」


そう言いながら修理しようとするも、核(コア)が破壊されている以上修理する術はない


「…今まデ、騙しテいてごメんなさイ」

「そんなん…そんなんどうでもええ、Aがドロイドでも…Aが傍に居てくれるんなら、それで俺は…！」


今までコネシマ様に自分がドロイドだと言えなかったのは、ドロイドだと知ったコネシマ様に捨てられるのが怖かったから

…あの時、私の回路で恋が確認される前から
私は、コネシマ様の事が好きだった

たとえそれがプログラミングされた嘘の感情だろうと、私は………


「ｸｯｿ…直れ、直れよ………!!」


涙を滲ませながら核(コア)を直そうとするコネシマ様

…そんな顔しないで、最後に見るのはあの太陽の様な笑顔がいいのに



『__07回路ニテ、感情"哀"ヲ確認。___喜怒哀楽全テヲ確認。07回路完成、感情ノ存在ヲ確認シマシタ』



「…コネシマサマ、そのマま聞いテクダサイ。」

「なんや、大丈夫…心配せんでええ、すぐに直したる」

「コアを破壊さレテるのデ無駄です。…コネシマサマ、貴方ニ出会えテ幸せデシタ」



『__51回路ニテ、感情"幸"ヲ確認』



「……！そんなん俺やって…、すぐロボロんとこ連れてくで、もうちょっと頑張れよ…！！」

「…アりガトウござイマス。……モウ大丈夫です、私ハ唯の戦争用ドロイドなノデ」



「そんなん関係ない……俺は、ずっと前からAを愛してる！！！」



『愛』してる？

…嗚呼そうか、この感情は『愛』なのか


私が消えていなくなってしまう前に気づけてよかった



…私も、ずっと前から





「ありがとう、私も貴方を愛してる…！」









『__51回路ニテ、感情"愛"ヲ確認。__51回路完成、_____ヲ確認シマシタ。』





『____核ノ全壊ヲ確認。__生命活動ヲ停止シマス』

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