【2】新人幹部の悩み ページ15
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――役に立ちたいと思うことの何があかんの
ゾムは先ほどの、チーノの言葉を思い出していた。
必要とされたいと思う彼の気持ちを、ゾムは痛いほど理解していた。
特攻隊の隊長を務めるゾムだが、彼は決して強い身体を持っているわけではなかった。
身体の硬度はチーノよりは上の値ではあるが、肝心な割れやすさでは大変弱かった。
劈開性が完全で、衝撃に大変弱かったのだ。
軍基地の側にある見晴らしのいい丘の草原で、寝転んでいたゾムは右手を空にかざした。
すると、かざされた右手からは、パチパチ、と弱い音を立てながら火花が散り出す。
白さが目立つ肌色の腕は、陽の光が通ってきらりと光った。
自分の頬には光を通して照らされた自身の石の色が当たっている。
それは淡い、緑色の光だった。
「お、いたいた。ここにおったんか、ゾム」
「ロボロ。シッマたちの説得は終わったんか？」
「まあ、ぼちぼちやな。案の定シャオロンが不服そうやった」
「せやろなぁ」
「でも、なるべく陸軍の戦力は帝都前に置いておきたいし、理解はしてくれると思うで」
寝転んでいたゾムの側に立って、真上から顔を見下ろしてきたのは、ゾムと同じ特攻隊に属するロボロであった。
本日、月に捕まりかけたチーノを助けたのはこの男だ。
背中に弓を背負って仁王立ちをしているロボロは、顔に雑布をいつも付けている。
しかし今は左にずらして、素顔を見せていた。
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鯉口(プロフ) - あきらさん» コメントありがとうございます！最初の注意事項の項目を読んで察していただけると幸いです (2022年7月20日 0時) (
レス) @page1 id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
あきら - 宝石の国、、、、？あっいつも見てます頑張ってください (2022年7月19日 18時) (レス) id: 59a8197af5 (このIDを非表示/違反報告)
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