第14話：英智side ページ18
英智side…
渉「お待たせ致しました…どうぞ♪」
英智「ありがとう…頂くよ」
生徒会長としての仕事に一段落つくと、渉は軽やかに紅茶を淹れてくれた。
しかし僕には不自然に思う事がある。
英智(ここ最近、いつにも増して機嫌がいい…。)
確かに元々ご機嫌さんな性格ではあるが、そう言う意味ではなく、言うなれば
英智「何か良い事でもあったのかい？」
といったところだ。
渉「いいえ…♪いつも通りですが？」
英智「本当かい？」
渉「フフフ…♪」
と言いつつも満面の笑みではぐらかされた為、疑いの目でじっと見て見たが効果は無かった。
すると渉は徐ろに窓の外へと視線をやった。どうしたのかと、渉の顔を覗き込んだ僕は思わず面食らってしまった。
英智(そんな顔…するんだ)
そこには僕の憧れた、あの『日々樹渉』は何処にも居なかった。居るのはただ、純粋な光を灯した瞳と、それを柔らかく細めて微笑む年相応の青年だけだった。
挙句少し照れ臭そうに手を振る始末。
英智「一体どうしたんだい？」
彼にこんな顔をさせるのは誰なのか。興味がどんどん後から湧いてきて、僕もその窓から顔を覗かせる。
英智(まさかあんずちゃんとか？……)
まさかまさかと思いながらも、わくわくしている内心を落ち着かせて、中庭から軽く会釈する人物を見た。
お昼ご飯をTrickstarやあんずちゃん達と食べている彼女は間違いなく、新しい転校生。
納得した。
英智(やっぱり、彼女が例の一目惚れの相手って事かな？)
あの五奇人の1人を虜にしてしまったあの子はどんな人物だろうか。
愛を謳う道化師の『本当の愛』とはどれ程のものだろうか。
気になる事をこの目で確認したくなるのは、僕の良くない所かもしれない。でも渉の本気を見てみたい衝動だけは、どうしても抑えられなかった。
英智「もう随分と仲良くなったみたいだね」
渉「仲良く……そうですねぇ」
煮え切らない返事に再び僕は驚いた。もしかして上手くはいってないのか？何でもこなせるあの日々樹渉が？
僕は必死に笑いを堪えながら渉の様子を伺い、あたかも思わず零れた様に、言葉を漏らす。
英智「僕も興味があるな……」
渉「……英智…？」
渉は、心底不安そうに僕を見つめていた。
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彩(プロフ) - wはい，頑張ってください (2020年8月27日 21時) (
レス) id: 7ef4eb4ee1 (このIDを非表示/違反報告)
洋燈（らんぷ）(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます♪よく眠れているようで良かったです笑大変励みになりました。頑張らせて頂きます！ (2020年8月27日 8時) (レス) id: 51b01a283f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - コメ失礼します！！失礼ですが，続きが気にかなりすぎて夜しか寝れないので早く書いてください！！ (2020年8月26日 7時) (レス) id: 7ef4eb4ee1 (このIDを非表示/違反報告)
洋燈（らんぷ）(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます！私も個人的に俺っ子大好きなのでそう言って貰えて嬉しいです！！！更新マチマチになってしまっていますが頑張らせて頂きます♪ (2020年5月17日 3時) (レス) id: 51b01a283f (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - コメ失礼します…！夢主ちゃん俺っ子なのとか鈍感なの凄く好きです！体調に気をつけて自分のペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月17日 3時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：洋燈 | 作成日時：2019年7月27日 23時
