渋谷事変〈終結〉 ページ11
.
虎「くぎ... っ 」
バチィィィッ
『.... ！？』
立ち尽くす虎杖に
真人の拳が入った
視界を走った黒い火花は
その拳が今までよりも格段に重いことを示していた
『な... 』
それに目を見開けば
真「これはな 戦争なんだよ！！
間違いを正す戦いじゃねぇ！！」
殴られ、蹴られる虎杖 _____
真「正しさの押し付け合いさ！
ペラッペラの正義のなぁ！！！」
無抵抗な虎杖を畳み掛ける真人の脚は
真「呪いの本能と！
人間の理性が獲得した尊厳！！」
キン... ッ
わたしが指を動かすと同時に 宙に飛んだ
真「100年後に残るのはどっちかっつう‼
....... そういう、戦いだ 」
ドシャ.. ッと落ちた脚に
こちらを振り返った真人...
真「あぁ、..... 先に殺すって言ったんだっけ？」
既に脚を生やし、ニヤリと口角を上げた真人に対して
わたしは埃を払って立ち上がる
そのままもう一度指を振れば
真人の四肢が切断された
真「... っ」
カッ.. と飛ばした呪力で遠くに吹っ飛ばしても
何の感情も湧かなかった
虎杖に歩み寄って
酷く殴られた顔や腹に手を翳す
もう底尽きると思っていた呪力は
まだ 身体に残ってたみたいだ
このまま、 アイツを
わたしはただ、眉も動かさずに印を結んだ
虎「A .... 」
掠れた声がした
腕で顔を隠す彼は
泣いてるのかもしれない
虎「俺はもう... 戦えない。
宿儺が... いっぱい殺した
だから俺はもっといっぱい... 人を助けなきゃって」
『....いた.. どり』
自分を抱きしめるようにしてわたしに向けられた背に
胸が苦しくなった
途端、
虎杖の身体で 人を殺させてしまった痛みと
野薔薇を 助けられなかった痛みが
一気に溢れて、涙となって頬を伝った
虎「だけど出来なかった...っ 俺は ただの人殺しだ！！
俺が信念だと思っていたものは 俺の為の言い訳だったんだよ！！
______ 俺はもう 俺を許せない...っ 」
.
『........ ちがう』
無意識に呟いた声は
思った以上に震えていた
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むーこ - ハピエンで嬉しかったです！末長いみんなの幸せを願って！！。。はてさて、虎杖はいずこへ。。。？ (2月8日 23時) (
レス) @page29 id: 612ac16389 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーずず - 虎杖失踪事件についてw (7月16日 2時) (レス) @page29 id: 43bbee3845 (このIDを非表示/違反報告)
狐 - 、、虎杖、、お前のことは一生忘れないよｗｗ (5月14日 12時) (レス) id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
sakku - え？虎杖もそうだし、五条先生の気持ちとか番外編あったら嬉しいです…！ (2022年4月11日 15時) (レス) id: cb92df40a9 (このIDを非表示/違反報告)
わわわ - 怒涛の虎杖消失コメに思わず笑ってしまった (2022年1月23日 15時) (レス) id: ba7673d727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たゆ
| 作成日時：2021年2月26日 21時
