ありがとう 【文スト】

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｢…A｣



『…ｯいやｯ！
織田作はｯ、死んでなんかｯ

だって、昨日まで
みんなで話しててｯ


敦くんも、国木田さんもｯ
一緒にｯ!!』





ダメだ、


受け入れなくちゃ、ダメなのに




今まで、みんなに気を使わせてきた



私も、
変わらなくちゃいけないのに





『太宰さんｯ、

わたしっ、私は


どうすればいいんですか…』




｢変わらないよ、
今までと変わらずに
人を救うんだ」



｢でも、もう織田作はいない
それを受け止めて、前に進むんだ

いつまでも泣いている君を

織田作は褒めてはくれないよ｣


『…そうですよね』




私、バカみたいだ



織田作が消えて
太宰さんだって辛いはずなのに


私だけこんなことして





『太宰さん、私
もう大丈夫です』




私の顔を見ると、太宰さんは

フッ、と


笑って



｢探偵社に戻ろうか｣



とても、かっこよく見えた







『私、みんなに謝らなくちゃですよね』


『というか、よく皆さん
話しかけてくれましたよね』



｢まぁ、国木田くんも
厳しくても、結局は優しいからね｣




今はもう
笑い事だ







織田作



太宰さんは、ほんとにすごいよ

人を救っている



私のことも、救ってくれた




私も、頑張るよ



太宰さんに負けないくらい、

沢山、人を救ってみせる




私たちに光を見せてくれて、


ありがとう






END

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