検索窓
今日:2 hit、昨日:13 hit、合計:109,629 hit

…6 ページ10

あの時のことを、


今でもふと思い出す。


退院した後、事情を知って激怒したじいじが、

私をこっそり連れ出してくれた。


誰にも言わず、ひっそりと、

宮城に連れて帰ってくれた。


椎名家とは一切連絡を断絶し、

何度か両親が私に会いに、宮城まで来たらしいけど、


じいじは全て断っていた。


このことは、じいじの口から親戚中に触れられ、

お盆とお正月、毎年2回は集まっていた親戚の集まりも、


椎名家は外された。





もう2度と、会うことなんてないと思ってたのに。





なんで、よりによってここにいるの。



ねぇ、神様、



なんで、私の気持ちくんでくれないの。





______


弧爪「…A」

A「…ん、」


弧爪「落ち着いた?」


研ちゃんに抱きしめられ、

背中をポンポンさすられるのが心地いい。


気づかないうちに涙が溢れていたようで、

研ちゃんの肩はビッショリ濡れている。


弧爪「…大丈夫だよ、大丈夫」

A「うん、」


弧爪「Aは、何も心配しなくていいよ」

A「うん…っ」


涙が流れてきて、慌ててジャージの袖で拭う。



弧爪に、また抱き寄せられた。




弧爪「泣いていいんだよ」




押し付けられた研ちゃんの肩が、じんわり濡れていく。



もう、我慢するのは、無理そうだった。




私は、研ちゃんの腕の中で。


声を上げて泣いた。

…7→←…5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
316人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カカシ(プロフ) - maria20041121さん» ご覧頂き、ありがとうございます(*´˘`*)ご期待に添えられるよう頑張ります(*´˘`*) (2019年12月10日 13時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
maria20041121(プロフ) - 国見ちゃんがいいです!笑 (2019年12月9日 23時) (レス) id: d63426a4a9 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 国見ちゃん!!ツッキー来るか?!と思っておりました!ハイスピード更新お疲れ様です! (2019年12月8日 22時) (レス) id: a2ff188f3c (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - みーこさん» みーこさん、いつも見てくれてありがとうございます。これからもよろしくお願いします(*´˘`*) (2019年12月8日 7時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - わああスガ( ; ; )切ない...毎日の更新ありがとうございます! (2019年12月7日 23時) (レス) id: a2ff188f3c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月4日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。