【ハイキュー!!】これを愛と呼ぶなら。#6

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それが、面白くなかったんだろうなぁ。


兄さんは、次第に見えないところで、

私に手をあげるようになった。


家にある高い花瓶を割ったり、

母さんが大切にしてた庭の花を荒らしたり、


全部全部、私のせいって言い張った。



兄さんにやられた、兄さんがやったって訴えても、

父さんも母さんも、信じてくれなかった。



"いい子"の夏樹が、そんなことするわけないでしょう。





って。





だから、抵抗するのをやめた。

無意味だって、分かったから。





小6の時、病気になって倒れた。

バレーのクラブチームの、練習中だった。



同室だった京くんと、毎日遊んだ。


毎日来てくれる鉄ちゃんと研ちゃんと、お喋りした。


2週間に1回くらいのペースで、

じいじと、宮ツインズが来てくれた。



学校の友達も、たくさん来てくれた。



半年ちょっとの入院期間。



なのにその時も、一度も彼らは見舞いにすら来なかった。




一度だけ、兄さんが1人でやってきて。




『お前ばっかり、自由でズルイんだよ』


『いつもヘラヘラ笑って、気持ち悪ぃ』




『お前なんか、生まれてこなきゃ良かったのに』





そう言って、鉄ちゃんと研ちゃんがくれた、

千羽鶴をバラバラにして。



ベッドの上に撒き散らして、帰っていった。

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