【ハイキュー!!】これを愛と呼ぶなら。#6

【消えないキズ】 ページ12

翌朝。


あのあとそのまま眠ってしまったらしく、

目を覚ますと研ちゃんの顔がすぐ近くにあった。


起き上がろうとすると、


A「(あれ…？)」



体が不安定にぐらつく。


さらに頭がぼんやりして、体が重い。




黒尾「どうした？」



ぽけーっとしていると、

黒尾が気付いて近づいてきて、


おでことおでこをくっつけた。


黒尾「…あー…熱あるな。A、今日は寝てろ」


鉄ちゃんが、私の頭を撫でて言った。


灰羽「えっ！Aさん熱あるんですか！」

山本「リエーフうるせえぞ！！A熱あるっつってんだろ！」


夜久「お前もうるせーよ」


ぼんやりとみんなの様子を眺めて、

ぽふん、と上体を倒した。


黒尾「ゆっくりしとけ」


鉄ちゃんに頭を撫でられて、目を閉じる。

途端襲ってきた眠気に身を委ねた。



_________


弧爪「A…大丈夫、かな」


朝食中、研磨がぽつりと呟いた。


黒尾「なに、気になんの」

木兎「あれ？Aは？いねーの？」


木兎と赤葦が、お盆を持って隣に座った。


黒尾「あー、熱出たんだ」

赤葦「えっ、大丈夫なんですか」


赤葦の箸から、豆腐が落ちる。


黒尾「Aは1日寝れば治るタイプ」

赤葦「そうですか…」

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