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宮治「(____…寝れるか、あほ)」
ベッドに押し込んだとこまではええけど、
その先のこと全く考えとらんかった。
寝たフリしたけど、寝れるわけないやん。
いくら従兄妹って言ったって、
昔一緒に寝てたって言ったって、
高2の男女に変わりないし、
なんなら、
好きな子と同じベッド入っとんのにさ。
前Aの家に泊まった時、
侑がAと一緒に寝とったけど
アイツこんな状況で寝れたん？
神経疑うわ、ほんっまに。
A「ｽｰ…」
ほんっま、コイツもなんで寝れんねん…！
すやすやと眠るAは、俺の胸にすっぽり収まってて、
____…あー、クソ、可愛い顔しとんなぁ…
ほっぺをうりうり指でつつくと、
A「んぅ…」
と小さく声を上げた。
宮治「！」
Aが寝ぼけてか、俺の背中に手回して、
俺の足の間に、自分の足ねじ込んでくる。
…抱き枕かなんかと勘違いしとんやろか。
____…ほんま、
宮治「…なんで、従兄妹なんやろなぁ…」
Aがこんな近い距離にいるのも、
昔から何かあったらずっと俺に泣きついてくるのも、
きっと、従兄妹やから、
なんやと思う。
でもきっと、従兄妹じゃなかったら、
兵庫と宮城で出会ってすらないやろうし、
けどなんか、自信あんねん。
もし、たまたまその辺の街ですれ違ったとしても、
俺はきっとこの子のことを好きになるんやろな、って。
"従兄妹"っていう、呪縛にも近いこのフレーズに、
この先、どんだけ感謝して、
そんで、
________…どんだけ恨むんやろか
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作者名：カカシ | 作成日時：2019年11月20日 17時
