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部活が終わって、雨も止まない中、
大耳「Aちゃんって言うんや？」
角名「宮ンズの従妹なんやろ？」
Aはすっかりアイドル状態になってた。
A「あ、『アラン君』ですか？」
尾白「えー チョット何で俺の名前 えー」
A「侑と治からよく話に聞いてたので…」
照れるアラン君含む一同が、ガバッと俺を見た。
宮治「なんの話を期待してんのか知らんけど、
残念やったな、今俺の頭には飯しかない」
尾白「ちょっとくらい思い出語ろうとせぇや！」
A「見た目外国人なのに関西弁バリバリのオカンって」
尾白「治ゥゥゥゥゥ！！！」
…早よ帰りたいんやけどな
赤木「なぁなぁ宮ンズって昔どんなんやったん？」
A「昔____そうですね、」
おー、なんやこの非常にまずい流れは。
A「あんまり変わんないと思いますよ？
しょーもないことで喧嘩してたし。」
角名「やっぱ昔からそーなんやな」
A「治はドーナツの真ん中を侑が食べたんやって言って
めちゃくちゃ泣いてましたね」
案の定、部員一同から爆笑が起こった。
A「あとチューペットの長い方争奪戦とか」
尾白「しょーもな！」
A「喧嘩があまりにうるさいんで怒られて、
無言で戦ってたりもしてましたねー」
宮治「おいAコラどつかれたいんか」
Aは、ゴメンって、と笑って言った。
宮治「ほら、帰んで。俺腹減ってんねん」
更衣室の床に座るAの手を握って立たせる。
A「おにぎり作ってきたけど食べる？」
宮治「食べる」
中に梅が入ってるおにぎりを受け取って、
Aが2本持っていた傘を、一本投げた。
宮治「使ぉてええですよ、俺Aの傘入るんで」
いい感じに塩の効いたおにぎりを頬張って、
宮治「ほな、お疲れ様でしたー」
A「おつかれさまでしたー」
部員に笑顔で会釈するAの手を引いて、
部室を後にした。
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作者名：カカシ | 作成日時：2019年11月20日 17時
