…6 ページ17
___________
黒尾〈A、あのあと泣いてたもんな〉
黒尾が小馬鹿にしたように言ってくるから、
少々むかついて、
A「ばーか、アレは笑いすぎたからですぅー」
と、言い返してやったが全くの嘘だ。
小学生にとって、500円は結構な大金だ。
当時、お風呂掃除やお手伝い貯金で、
コツコツと貯めたらしい。
___________それを知っていたから。
___________嬉しくない、わけがない。
A「…ふふ」
黒尾〈なーに笑ってんだ〉
思い返してニヤついていると、
漏れた声が電話越しに伝わったらしい。
A「宝物だよ、ずっと。」
黒尾〈！〉
A「鉄ちゃん？」
声が聞こえなくなったため呼びかけると、
黒尾〈…タイム〉
と、だけ帰ってきた。
ふと、時計を見ると時計の針は22時を過ぎている。
電話を始めて、なんと1時間も経っていた。
A「あ…もうこんな時間だ」
電話の向こうから、くぁ、と欠伸が聞こえて。
黒尾〈…A〉
A「なに？」
黒尾〈…なんでもない、また会ったら話すわ〉
___________…ヘンなの。
A「じゃあ、またねぇー」
黒尾〈あぁ、おやすみ〉
A「おやすみー」
黒尾は最後、何を言いたかったのだろうか。
___________…ま、考えても仕方ないか。
ベッドにもう一度、ぼふんっとダイブする。
Aは、"黒尾鉄朗"と表示されたディスプレイをそのままに、
眠りについた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 248人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あづ - クロのセリフで「酸素を回せ」が抜けていると思います。急にすみません。 (2019年12月13日 23時) (
レス) id: a7b80352aa (このIDを非表示/違反報告)
みさお - 続編！まってました！！！スガさんすき！ (2019年11月10日 11時) (レス) id: c0cfdfe5c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カカシ | 作成日時：2019年11月10日 11時
