…4 ページ26
______
朝に、変なことがあったせいで、
2人の間には微妙な沈黙が流れていた。
お互い黙りこくっているから、
沈黙を破るために勝負に出てみる。
黒尾「…いーんだよな?」
A「…ぅ、え、」
Aの頬に手を添わせた。
身体が熱くなるのが分かった。
心臓が煩いほど高鳴って、今にも飛び出そうだ。
Aの熱を帯びて、潤んだ視線に絆されて、
吸い込まれてしまいそうだった。
______…スッゲー、かわいい、
黒尾「…なーに、その顔。誘ってんの?」
A「ぇえ⁉ち、ちが…!」
ジョーダンだよ、と笑って、
慌てるAの頭を撫でた。
黒尾「______…A」
名前を呼ぶと、Aの肩がぴくん、と強張った。
黒尾「…好きだ」
A「…私も、す」
"私も、好き"
最後までその言葉が聞こえなかったのは、
俺が彼女の唇を塞いだから。
視界がAでいっぱいになって、
小さくて薄い、唇に触れる。
それが心地良くて、
心臓の高鳴りには気づいていないフリをして、
Aの頭を撫でてやると、Aがそっと目を閉じた。
ゆっくりと唇が離され、目を開けると、
顔を赤くしたAと目が合って。
お互い、照れて笑ってしまった。
あぁ、
ずっと、欲しかった
ずっと、好きだった______…
______…ようやく、これで、
黒尾「…俺のモンだ」
Aの肩を優しく抱いて、
もう一度、柔らかい唇にキスを落とした。
片想い歴、約10年。
ようやく、終止符が打たれた。
143人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カカシ(プロフ) - marindさん» marindさん、コメントありがとうございます(*´˘`*)黒尾編もう少し続きますので、是非お付き合いください(*´˘`*) (2020年1月2日 0時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
marind - 黒尾さんやばい!めっちゃカッコいいいいい!!! (2020年1月1日 18時) (レス) id: e8598985e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月11日 13時