【及川徹】これを愛と呼ぶなら。#8 (ページ5)

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【振り回されて】ページ5

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及川「Aから、連絡が、来ないんだけどォォ！」

体育館で叫びながら、ボールを壁に打ち付けていると、

岩泉「うるせぇ！」

及川「いっだぁぁ！！」

背後から頭に思いっきりボールをぶつけられた。

及川「痛いよ岩ちゃん！」

岩泉「うっせぇよ、まずは目の前のことに集中しろっての」

_________…ごもっとも、デスケド…

Aの家に泊まった日から、約1ヶ月。

この期間、一切連絡を取り合っていないし、

メールを送っても無視、電話も無視されている。

ただ、いくら気を揉んでいても時間は過ぎていくもので、

春高が目前に迫っていた。

花巻「遊ばれたんじゃね？」

及川「Aに限ってそれはないよ！」

丁度体育館に入ってきたマッキーが酷いことを言う。

まあ、Aに限ってそんなことはしない……っていうのは、

間違っていないと思うし、

本当にAはそんなことしないと思う。

花巻「…及川が女子に振り回されてるのって、

　なんか新鮮だよなー」

松川「あー、分かるわー」

うーん、と頭を悩ませていると、

マッキーとまっつんのなんとも失礼な悪口が聞こえた。

及川「チョット、マッキーもまっつんも、

　振り回してくれる女子がいないからって僻まないでよ」

花巻「んだ及川コラァァ！！」

嫌味成分120%で言ってやると、

マッキーとまっつんに加えて、岩ちゃんまで、

大量のボールを投げつけてきた。