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４８話 ページ4
桜哉said
「マジかよ･･････。」
２年生になって早々、俺は驚いていた。
新しいクラスが書かれたプリントに、俺と楯野の名前が隣同士に記されていたからだ。
つまり、俺と楯野は同じクラスで同じ出席番号。なかなか良い１年になりそうである。
「･･････ん？」
新しいクラスへ向かっていると、階段の踊り場にキョロキョロしている人がいた。
なんだか、後ろ姿がアイツに似てる･･････というか、もしかして･･････。
「･･････楯野？」
「え？あ、桜哉君!!」
振り向いて俺の姿を見ると、心底安心したような顔をして笑った。
「２年３組ってどこ？っていうか桜哉君も３組だよね！一緒に行こ！」
「お前、まさか･･････。迷ったのか？」
「いやー、恥ずかしながら。」
「お前なぁ･･････、新入生ならまだしも、もう２年生だろ。」
「たったの１年間じゃまだわかんないよ。」
「お前さ、あのまま誰も通らなかったらどうするつもりだった訳？」
２人で２年３組の教室に向かいながら、そんな事を聞いてみる。
「ん〜、野宿かな！」
「･･････色々ツッコミたいけど、とりあえず学校の中だから野宿ではないな。」
2年生になっても、楯野の方向音痴と天然は健在なようだ。
「それもそうだね。じゃあ何て言うんだろ。･･････校宿？」
「校宿か。ちょっと楽しそう。今度やろーぜ。」
「あはは、いいね〜！」
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作者名：鈴蘭姫 x他1人 | 作成日時：2017年3月19日 10時
