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突然風が強くなる。待って、待って……!
掴めそうだった弓矢は俺の手をすり抜け、速度を上げて俺の横を通り過ぎる。めめと偽者のところも通り過ぎ、また俺の手の届かないところまで行ってしまった。
自分が起こした風が突然さらに強くなったせいでめめが一瞬体勢を崩す。その瞬間を偽者は見逃さなかった。
mg「がは……っ!」
「ふはっ、ばーか」
kj「めめ……ッ!!」
めめが思い切り壁に叩きつけられた。その腹には……偽者の鎌が突き刺さっている。
偽者が鎌を引き抜くと血が噴き出し、めめが崩れ落ちていく。傷口を押さえながら必死で呼吸するめめ。それを見て満足そうな偽者。
めめが負ける……? 嘘や、そんなことあるわけない!!
kj「めめ……! めめしっかりして!!」
「しっかりしてって……無理でしょ、あんなんじゃ」
kj「黙れ!!」
「あははっ! そもそもあいつがああなったのお前のせいじゃん」
俺の前に来た偽者が嘲笑う。全身から血の気が引いてめまいがした。
そうや……俺が弓矢が欲しいって伝えたからめめは風を起こして、その風を利用されて。
めめがやられたの、俺のせいやん。
mg「……ちがっ、お前の……せい、じゃ」
「はっ、『偽者』は黙れよッ」
偽者がめめの腹を、傷口を思い切り蹴った。めめが苦しそうに顔を歪めて倒れる。
＿＿また、また俺のせいで……めめが辛い目にあっとるん? また俺のせい……?
固まっていると腹に蹴りが飛んできて思わず倒れ込んだ。容赦なく何発も飛んでくる蹴りに意識が飛びそうになる。
kj「ぐは……っ」
「どうする? 頑張って仇取る? ふはっ、でも動けないよね? あはは」
kj「げほ……ッ、めめ……」
「まあここから逆転なんて無理かあ」
偽者が俺を見下ろして吐き捨てる。
まだや、まだ終わってない……でも俺もめめも、もう動けない……。
俺のせいでめめがやられて、俺のせいで負けちゃう……。
「あーあ、もう飽きちゃった。そろそろ終わりにしよっかな」
退屈そうに呟いた偽者が俺の頭上で鎌を振り上げる。どうすることも出来ない俺は、諦めて目を閉じることしか出来なかった。
＿＿あかん、もう無理や、ごめんめめ、ごめんみんな……。
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怜(プロフ) - 玲雄さん» コメントありがとうございます! さあ…康二は何をやらかしてるでしょう(遠い目) これからも楽しみにしていただけるように頑張ります。よろしくお願いいたします! (2020年3月29日 11時) (
レス) id: bde7b3ff5a (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - アルさん» コメントありがとうございます! やばい、細かいところまでちゃんと見られてる…^^; 笑 ラウールっぽさが表現できててよかったです。これからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年3月29日 11時) (レス) id: bde7b3ff5a (このIDを非表示/違反報告)
玲雄(プロフ) - 更新大変だと思いますが頑張ってください！応援してます！『舞台の幕開け』に康二が関わってたら､､､なんていう妄想してました(笑)ガンバルンバです (2020年3月29日 2時) (レス) id: 391783a751 (このIDを非表示/違反報告)
アル(プロフ) - 睡眠欲を寝たい欲っていう言い方するのruっぽくて可愛い笑笑応援してます！ (2020年3月28日 21時) (レス) id: 8c112bdf37 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます! 感動だなんてそんな…とても嬉しいです。これからも面白いお話が書けるように頑張ります! よろしくお願いいたします!! (2020年3月24日 20時) (レス) id: bde7b3ff5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年3月21日 19時
