検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:10,247 hit

4 ページ6

向かう途中ずっと
通知が鳴り止まなかったので、
仕方無く少し走って公園へ向かった。

噴水は、駅付近の公園の中にある。

今は夜の12時前。
家を出て20分くらい経っていた。


「おっ来た来た......って、もしかして走った?」


咲は待ち切れなかったのか、
公園の入口の花壇に座って
僕を見上げていた。

大して僕は軽く息切れをしている。
元より体力が無いし、
事故後医者に運動は控えろと言われている。

太股の付け根辺りに痛みが走る。
事故の後遺症らしい。

膝に手をつき、息を整える。


「悪いな、そんな急がせるつもりはなかったんだけど」


首を横に振る。
別に気にしていない。

それに、ただ久々に
走ってみたくなっただけだ。

咲が立ち上がる。
「とりあえず座ろーぜ」と
公園に入るよう促してくる。

素直に従い、噴水の場所まで行った。


石段があり、その頂上に噴水がある。
僕らは石段の中間辺りに座った。


「...........」


咲が片手にお酒の缶を
持っているのに気づき、ジト目で見た。

こいつまだ未成年のくせに......。
こないだも飲んでたよな。
いつか捕まるんじゃないか?


「あ、これ? お前も飲む?」


悪びれる様子もない。
はぁ、とため息を吐いて
缶を受け取り、一口飲んだ。

葡萄の味がする。桃が良かった。


......まあ、人のこと言えないか。
こないだも一口貰ってたし。



「さっき兄貴と生放送してたよな」



見てたのか。

咲には、
自分が元歌い手だということを教えていた。


「俺も久々にやりたくなってさ〜、今度しに行ってもいい?」


頷く。「勝手にどうぞ」という意味。
大体、どうせ拒否っても来るでしょうが。

小さく「やった」と聞こえる。


「明日って学校だっけ」

頷く。
スマホに
「どうせ来ないんでしょ」と打ち見せる。


「アタリ。でも明後日は行くわ」


首を傾げる。なんで明後日?


「だってその日から体育バスケだし」


ガキか。まあいいけど。
何処から情報入ってるんだ、本当。

咲は所謂不良。
色々悪事を働くため、一度留年している。

だから、一個年上の同級生。

友達になった理由は特に無い。
強いて言うなら席が隣だったからか。


兄さんは咲のせいで僕が
夜遊びをするようになったと思っている。


いや、寧ろ兄さんのせいなんだけどな。



あの家にいると何となく疲れる。
構われすぎて、気疲れするんだと思うけど。

5→←3


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
設定タグ:nmmn , 歌い手 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

霊火@nightrainbow.クリスタ(プロフ) - 更新待ってます。 (2022年7月26日 16時) (レス) id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Re: x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2017年3月11日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。