検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:20,103 hit

猫と不死身男。 ページ13

ピーターとのデートを終え、
ウェイドを置き去りにした路地裏へ行くと
そこにウェイドの姿はなかった。
恐らく、Aのアジトか
アルのところに居るだろう。

アジトへ帰ると
ソファで横になっているウェイドがいた。

背もたれの方を向いて
クッションで顔を隠しているが
呼吸音は規則正しいから、寝ているように見える。

「ウェイド、ただいま」

「…」

荷物を片付けながら声をかけるが
返事はない。

(見張りを頼んだ()
ずっと大人しくしてたって言ってたなぁ)

頭がある方の肘置きに腰掛けて
能力の影響で爛れてしまった頭をそっと撫でる。

「ウェイド…好き、だ…」

思わず、言葉が漏れる。

すると、撫でていたウェイドの頭が
ジワーっと赤くなり
肩がプルプルと小刻みに震えだす。

数秒間、思考回路が停止する。

「へぁ!!!??!?」

何が起きているのか気が付いた時には
顔に火が着いたのかと錯覚するほど
熱くなり、変な声が出る。

「な、なん!!おま、おま!?起きっ!?!?」

パニックのあまり、(ども)りまくる。
ばくばくと、心臓が忙しなく動き
まるで自分が丸ごと心臓になったように感じる。

「Aちゃんが帰って来たときに
ちょうど目が覚めたの!!
俺ちゃん拗ねてるぞって
アピールしようと思ってたのに!!
き、急に、す、すす、すき、とか!!!」

かばっと起き上がり
勢いよく捲し立てたかと思えば
クッションを顔に当ててあーだとかうーだとか
言葉にならない呻き声を発した。

猫と不死身男。-2→←蜘蛛と猫、あと不死身男。-3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
設定タグ:デッドプール , 男主 , MARVEL   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

茄子猫 - なにこれ尊い…(語彙力がログアウト)続きがんばってください (2020年7月25日 1時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るーしー | 作成日時:2016年4月7日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。