実験系YouTuberの相棒はゼラチンでした。4 (ページ11)

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いっけんらくてゃくページ11

エ「…A？」

『ほんまに不法侵入者ではないで？笑りっくんが風邪やって聞いたから…』

エ「あー。」

『うん。』

なんとなく、気づきたないけど気まづい雰囲気が流れる。

あー、はめられたな。ツリメが主犯やろ。

まぁそんなんいまさら思ってもなにもならん。

目の前のえいちゃんをみる。さて、どうしよか。

困っとったらえいちゃんがばつ悪そうに頭をかいた。いや私だって困ることはあるよ。

黙る中、先に喋ったんはえいちゃんやった。

エ「ごめん。」

目と目があって、一言、ごめんって言われて、心の中であれ？ってなる。

悪いことをしたら謝る。当たり前。

でも、えいちゃんは私に悪いことしたやろか？

いいや。むしろ心配してくれた。

そう思い始めたら私が悪い気がしてきてたまらんくなった。

『ごめん。ごめんって言わなあかんのは私やな。』

目も合わせれんくなって俯いて下唇を噛んだ。

エ「なんで？」

『私な、えいちゃんが酔った勢いでゆったことやって勝手に思って』

私が喋り始めたら黙って聞いてくれた。

『それで一人で勝手に怒っとった。そんな勢いでなんも悪ない人悪くゆうんは良くないって。』

エ「…うん」

ちょっとだけ俯いて返事してきたえいちゃん。そのせいで髪の毛で顔が見えんくなった。

『でもそう考えたら私もやった。えいちゃんはただ心配してくれただけやのにえいちゃんのこと、悪くゆった。えいちゃんに私のなにが分かるん？て。』

嫌な感情たっぷりの憎ったらしい言葉やと自分でも思う。

『その場の気持ちに任せて言ってもた。傷つけたよな。ほんまに、ごめん。』

私が言い終わって、しばらく頭抱えたえいちゃん。

その間そんなに嫌やったんかって思ったら苦しかった。でもえいちゃんの答えは思ってたんとはちゃうくて、立って私の方に歩いてきた。

エ「バーカ」

『っだ！！』

なんやおもて身長にまぁまぁ差があるからちょっと見上げよったらデコピンされた。マジで穴空きそうな勢いの。

『なんよ！真剣やの…』

エ「ひねくれてるよ。Aは」

でこ押さえて顔あげたらなんとも言えん顔のえいちゃん。

ひねくれ？私が？

エ「傷つけられてねぇ。しかも俺Aが悪いって一言も言ってないんたけど」

『でも』

エ「それ治したら？すぐ自分が悪いって思い込むやつ」

また椅子に座って私見て笑ったえいちゃん。これに関しては言い返せん。

ただ、いつものえいちゃんの笑顔見れてほっとした。