余命宣告はハッキング出来ますか 2【降谷零/安室透】

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父「.......その、NOCリストというのは一体どういう物なんですか？」

風「あぁ.......端的に言うと我々日本警察が掴んでいる世界中の諜報員の情報をリスト化したデータです.......流失すれば諜報戦争を引き起こしかねない非常に重要な物で.......はい.......」

父「......そうですか......」





"何故娘が警察に世話になっているのか"という質問から始まったこの質疑応答

妙な緊張と気まずさに手をどこに置けばいいのかすら気になり始める





父「........病院の方から聞きました。娘の移植に奔走して頂いたと。恥ずかしながら私達は数年前にあの子に切り離されてしまいまして。"どうせ死ぬんだから自由にさせて"という希望を飲んだんです。何度も後悔しかけましたがたった一度の短い人生、あの子がそれを望むのならと周りに何と言われようが正しい事をしているって信じて来ました」

風「..........」

父「.......すみません。刑事さんのご尽力には感謝してもしきれません。娘の命を救って頂き本当にありがとうございます」

風「い、いえ......自分は何もしておりませんので........」





どうしたらいいんだ.......これは





父「.......娘は逮捕されるんですか？」

風「そう......ですね.......」

父「.......そうですよね」







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べ「.......なんなのよ、浮かない顔して」

バ「.......いえ」





波土禄道の一件直後である今

あの子がいたらまた行きたい行きたい騒いだだろうとか、
刑事部の人達によく分からない挨拶に回っていただろうとか、
ベルモットの梓さんへの変装や、十中八九赤井で間違いない沖矢昴に興味津々な様子を見せてくれていたかもれないと考えてばかり


だがそんな時にふと思い出して





バ「.......あの時の少女、覚えてますか？」

べ「どの時よ」

バ「ベルツリー急行の時に僕が連れて行ったあの子ですよ」

べ「ああ......」

バ「そう言えば、もうすぐ死にでもするような雰囲気だって言ってましたよね？どうしてそう思ったんですか？」

べ「あれこれも興味があってやってみたい、まるでもう時間が無くて生き急いでるみたいだと思ったのよ。あとは同じ女だから感じ取れるオーラかしらね。どうしたの？まさか本当に死んじゃった？」




なんて若干の嘲笑を含んだ声は冗談のつもりだと分かっているものの




べ「......っ、ちょっと、本当に？」

バ「......植物状態です」

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