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「あー！ああ！！あああーーれええーー！！！」
と隣をものすごい速さで滑り降りて行った小娘は間も無く
「あああああ"っ、い"て"っ！！」
頭から雪の中に埋没
何度教えても止まれないどころか
降「お前、絶望的に運動神経悪、っ！？」
「あははははは！！」
.......大口開けて笑う少女にぶつけられたのは雪の玉
本当に、昨夜の事が嘘のようにこいつは今朝から元気いっぱい
ずっと楽しくて仕方ないような様子で笑ってる
もしかしたら
最後の晩餐、のつもりなのかもしれない
データがこっちに渡れば、この間言っていたように少なくとも身柄を拘束される事になる
今のような毎日フラフラするような生活も終わってしまう
.......そう思うと可哀想にも.......
「もー何ぼーっとしてんの！ほらリフトもう一回！」
降「あと2時間したら帰るぞ」
「はいはい、だからほら早く！」
・
冬の日は短い
昼を少し過ぎただけでまるで夕方
何度も何度も転がるように滑り落ちてはまたリフトで登って
途中雪だるまを作ったりして休憩はしていたものの、それ以外ここで話すような特別な事は無かった
降「そろそろ帰るぞ！」
週末でも長期休暇シーズンでも無い来客の少ないゲレンデの真ん中で
また後ろで転んでるはずの少女に振り返ったら
降「帰ったら約束通りデータを.........っ？」
その姿が確認出来なくなってしまったまでは
降「嘘だろ.......？おい！どこ行った！！おーい！！」
急いでスマホを取り出して位置情報を確認するも、今度こそ本当に逃げられた証拠が表示されるだけ
"位置情報を取得出来ません"
そんな
あり得ない
今まで逃げる機会はいくらでもあったのに
よりによってこんな雪山で.......？
不安と焦りと心配で周辺を行ったり来たりしてみても
降「おーい！！........Aー！！」
......返事が全く無い
唯一あった手がかりは
降「.......血か？」
見失う直前に降りていたコースの雪の上に、赤い斑点が二つ
あの子のものかどうかは分からないが、怪我をしたなら普通声を上げるだろ？
そんな声は全く聞いていないから、と自分を落ち着かせてとりあえず向かったのは駐車場
だがそこにも姿はなく、またもや出入り口ゲートのカメラ映像を職権濫用で見せてもらったがそこにも.......
男「な、何か事件でも......？」
降「いえ、スキー板のレンタル延長させて下さい」
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ゆら - 続き楽しみにしてます！応援してます！ (2023年1月1日 15時) (
レス) @page28 id: 681b8d2ef0 (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 夢主が嫌いになれない性格 面白い！ (2022年12月26日 17時) (レス) @page17 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めっちゃ好きっ…え、流石に面白すぎますって。大好きです。無理せずに更新頑張って下さいね！応援してますぅぅぅ！！ (2022年12月26日 12時) (レス) @page17 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！主人公と安室さんがこれからどんな生活を送るのか続きが気になります_:(´ཀ`」 ∠):更新頑張って下さい✨応援してますッ！ (2022年12月9日 21時) (レス) @page6 id: b6cd6b0cba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∂ | 作成日時：2022年12月9日 20時
