余命宣告はハッキング出来ますか【降谷零/安室透】

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「何ここ？お墓？」





車の窓ガラスから外に向けてそう疑問を呈した少女

正解だ
目的は伊達の墓参り





「なんで？」

降「墓地に来る理由なんか墓参りしかないだろ」

「誰の？あ、もしかして、えっ、ちょっ！





だがそんな場所にこのうるさい厄介者がいたら墓参りどころじゃなくなる

だから
不登校に続いて引きこもりだったような細っこい腕を取って、その手首にカシャンと




降「お前は着いて来るな。大人しくここで待ってろ」

「え！？えーー！？」

降「うるさい、騒ぐな」

「いや！だからって！





もう片方を、助手席窓上のアシストグリップ........簡単に言うと取っ手にカシャンと






「ええええ！？！？」

降「言っておくが無理して引っ張って壊してくれるなよ」

「ちょっと待って！！私も連れてってよ！！ね






ガシャガシャ繋がれた金属を鳴らしながら始まったそのセリフが言い終えられる前に
ドアをバタンと






『ちょっとー！！ねえってば！！』

降「はぁ.......大人しくしてれば仕事を考えてやる！」

『え？本当！？分かった待ってる！』






持ってはいても大して使う機会が無かった手錠だったが、これを期にこの小娘専用のリードに





降「急遽だったからコンビニで貰った爪楊枝だけど、受け取ってくれるかな........」







・





・






「ねぇー、もう1週間だよ？全然お仕事くれないし！水族館も行かせてくれないし！スキーも！海も！どこにも

降「うるさい。来るのか来ないのか選べ」

「行くよ！でどこ行くの？」

降「毛利探偵事務所だ」

「え？毛利探偵事務所って.......え！？なん

降「だから絶対に、絶対に騒ぐなよ。一言でも喋ったら、.......」

「喋ったら？どうするの？」

降「........一言も喋らないでいてくれたら、水族館に連れっててやる」

「おー！！約束だよ！？」





夕食時の夜
暗い車内でそう言って差し出されたのは小指

仕方なくそこに自分の小指を絡ませた今日は、毛利小五郎のパソコンに忍び込む例の日

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