雛鶴くんと文化祭 ページ4
蒸し暑かった夏の終わりに近づいてきた今日この頃
雛鶴は今日も今日とて女の家に足を運ぶ
「雛鶴、そろそろ文化祭の季節じゃないの？雛鶴のクラスは何を出すのかしら」
キッチンにたちながら夕飯を作る手を止めずに女は雛鶴へ話しかける
ゲームをしていた雛鶴の手が止まる
手どころか全身が石になったかのように微動だにしない
画面には𝐆𝐚𝐦𝐞 𝐨𝐯𝐞𝐫の文字がでかでかと表示される
雛鶴は焦る。学校なんてほぼまともに言ってないし、行ったとしても寝に行ってるようなものだ
しかしAの前ではできるだけいい子出いなければいけない
そうしなければご褒美が貰えないからだ
「いや、ぁー……まだ決まってないっす」
知らない、そもそも文化祭が今月なのかすら分からない。しかしそんなこと言えるわけが無い
いやしかし、何とか誤魔化せば大丈夫だ。本人が来ない限り嘘は嘘じゃない
「あらそうなの？もし時間があったら一緒に回りましょ？一般参加する予定だから」
ガッデム！！！ダメだった！！！
けど一緒に回りたい！！
雛鶴の脳内はもう文化祭でいっぱいである
無駄に砂糖のついたチュロスを咥える女、そして手に着いた砂糖を雛鶴に舐め取らせるのだ
砂糖の甘さと学校でそんなことをされる屈辱さに雛鶴は蕩ける
「ぁー、いいっすねぇ…文化祭って」
「そうね、楽しみ。もし分かったら教えてね？」
深く頷いて考える
もし文化祭でまわる時間があらばできること
普段の2人の触れ合いも人目があると思うだけで、ムズムズするものがある
あまりにもだらしない顔をしていたのかテーブルの向かいでご飯を食べていたAさんにピアスを引っ張られた
続く
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影(プロフ) - こーさん» コメントありがとうございます〜。見てくれている方がいらっしゃるとやる気も出ますね！近々更新します！ (7月30日 1時) (
レス) id: 05f601c1cf (このIDを非表示/違反報告)
こー - 更新して欲しいです泣 (7月30日 1時) (レス) @page4 id: 1ce68e4ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影 | 作成日時：2022年10月31日 1時
