雛鶴くんには飼い主がいる ページ1
「おいで、雛鶴」
とろりと甘い声が耳に流れ、意識が浮上する
俺の……名前だ
認識する前に体は動いていて。ベットに腰掛ける女の膝に頭を乗せて女を見上げる
これでいいだろ？俺は上手に出来ただろ
「ふふ、いいこだね雛鶴」
柔らかい指が、手のひらが俺の頭を撫でていく
いい匂いがする。頭が熔けそうだ
楽しそうに笑いながら俺の頬、目の下、耳をとろりとろりと撫でていく
触られたところから俺の全神経はそこに集まっていく
体が暑くなる、床に座り込んでいるためフローリングの冷たさが心地いい
俺、このままこの人に溶かされるんかな
そんなことを考えていると女がその形のいい唇を開く
「雛鶴、今日も1日偉かったね。」
「っす…。俺、がんばったんで」
そう、俺はが頑張った…！偉いはずだ
今日はさほど喧嘩もしてない、怪我すらしてない
料理の手伝いだってした。
だから、だから…！
「ごほーび、あげよっか」
「っ…す」
「ぁ……ん、っ、ぅあ…ﾝぐ」
「上手だね…いい子いい子」
指先に付けた蜂蜜を綺麗に舐めとる
たまに喉の奥まで指を突っ込まれて嘔吐くがそれすらも可愛いと言って撫でてくる
たまに指でぬるぬると舌を引っ張ってくる
苦しくて、生理的に涙が出る
けど、口を閉じることは許されないからヨダレを垂らしながら言うことを聞くしかない
涙も鼻水も、ヨダレだって垂れてぐしゃぐしゃになった顔なんて見せたくなくて横を向きたいのにそれも静止される
「よく見せて、雛鶴。今の顔がいちばん可愛いわ」
そんなわけない、こんな汚い顔。見せられない
見れたもんじゃない
元がいい顔だとしても、こんなに汚い顔してたら意味なんてない
「ホント、ほんとに可愛いの」
そう言って俺の口を塞ぐ
どろりと溶けそうだ、やばい、頭回らねぇ
暑い舌が絡められて歯茎をなぞって上顎をずりずりと舐められる
多分俺の目は今ぐりんぐりんっと回ってる気がする
だってそれくらいやべぇ。一言で言うなら、圧倒的な快楽
体がビクビク震える、気持ちいい、やばい
こんな汚いツラしてるのに、さらにぶっ飛んだツラしたら今度こそ嫌われる
せめて、意識保ってねぇ…と
「雛鶴、好きよ｡」
「…ッ！〜〜〜〜！！｣
あたま…まっしろ、なる
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影(プロフ) - こーさん» コメントありがとうございます〜。見てくれている方がいらっしゃるとやる気も出ますね！近々更新します！ (7月30日 1時) (
レス) id: 05f601c1cf (このIDを非表示/違反報告)
こー - 更新して欲しいです泣 (7月30日 1時) (レス) @page4 id: 1ce68e4ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影 | 作成日時：2022年10月31日 1時
