23話 ページ23
肉体に無数にあるオーラが出る穴を精孔という。これをこじ開けてオーラの巡りをよくすることで、念能力は発動する。
その方法はふたつあり、ひとつは瞑想や禅でゆっくり開いていく方法。もうひとつは、別の念能力者に念を送り込んでもらって無理やりこじ開ける方法だ。
ゴトーはどちらがいいとは言わなかったが、前者は時間はかかるがスタンダードで、後者は直ぐにものにできるが下手をすると生死に関わるとだけ伝えた。
｢どちらになさいますか？｣
｢ゆっくりがいい｣
｢だって無理やりは死ぬかもしれないんでしょ？｣と続ける。仕事で返り討ちにあうのはしょうがないと割り切っていたが、死とは別ルートがあるものでは避けるの一択だった。
実はこの間の男からの攻撃が念によるものだったため、Aの肉体にある一部の精孔が開いていた。
精孔が開いた場合すぐにでもオーラをとどめなければならない。だがその時のAには身体を回復させる機能が働いており、エネルギーを逃がすまいと無意識下でそれが出来ていた。
しかし、開いた精孔は少量で完全ではなかったため全てを開く必要があった。
｢では今日から毎日、身体に流れるオーラをイメージして下さい。A様には既に精孔が開いている場所がございます｣
｢ここ｣と右腹部に指を指す。創は既に塞がっていたがAはそこがまた広がったかのようにぞわっとした。
そこから徐々に広がっていくように呼吸と身体に集中する。全身の精孔が開いた感覚はわかりやすく、それを感じたらオーラを逃がさないように巡らせとどめる。
それを纏と言う。
ゴトーは簡単そうに話しAの念の修行が始まった。
Aは念の修行を初めてから3週間ほどで纏をマスターした。その期間、イルミに念について聞いてみたところすんなり話は通じた。
イルミも別の執事に念を教えてもらっており、無理やりこじ開ける方を選んだという。合理的で無駄を嫌う性質があるイルミからすれば、効率の良い方を選ぶのは当然だった。
加えて習得も早くAよりも先に進んでいた。
纏が出来てからは、四大行という念を使いこなすための最も基礎的な要素を学んだ。
オーラを肉体にとどめる纏。オーラを完全に絶つ絶。オーラを増幅する練。オーラを放つ発。
念に関しては毎日ゴトーがつきっきりでAに教えた。Aは念を学んでいくのと同時に両親が持つ謎が解けたような気がして楽しんでいた。
元々持っていた向上心のおかげでめきめきと上達した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 248人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マニ。(プロフ) - 連載の方とかの新しい作品とか待っています！これからもボードの方でも仲良く、ファンとして遠くから応援してます！おかか様！ (10月8日 9時) (
レス) id: e240ea4865 (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - 千凪さん» ありがとうございます。嬉しいです！ (2022年3月10日 14時) (レス) id: 9b9f4760f3 (このIDを非表示/違反報告)
千凪(プロフ) - すごく面白いです！続きがとても楽しみです (2022年3月9日 7時) (レス) id: 129c41ba6d (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - リトさん» コメントありがとうございます。感想を頂けて嬉しいです！頑張ります！更新は遅いですが今後も読んでもらえたら幸いです。 (2022年2月28日 21時) (レス) id: 9b9f4760f3 (このIDを非表示/違反報告)
リト - とても面白かったです!お話作るのが上手で尊敬してます。無理をせず更新頑張ってください。いつでも待ってます。 (2022年2月25日 2時) (レス) @page29 id: 2df230b8f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おかか | 作成日時：2022年1月23日 14時
