＿涙の訳は〈 過去 〉 ページ42
阿部side
卒業式の日。
先生はまた泣いた、
生徒の誰より、大粒の涙を零した。
最後のホームルームも終わって、
段々と人が出ていく教室。
でも、どうしても、名残惜しくて
最後まで残ってしまった。
雨野「、、、阿部くん？」
『、、、あ、』
雨野「まだ残ってたんだ。」
教室に戻ってきた先生、
自分のプレゼントした髪飾りをつけてくれてて
『それ、つけてくれたんですね。』
雨野「うん。お気に入りだから笑」
春の風が、ゆっくりと教室を通り抜けて、
先生の髪がふわりと揺れた。
雨野「卒業、おめでとう。」
『、、ありがとうございます。』
雨野「、、やっぱり、寂しいね笑」
また、目に涙を溜める先生。
『、、卒業してからもたまに来ますから。そんな一生の別れみたいに笑』
雨野「、、、ごめん。」
『、、、え？』
雨野「先生、今年異動するの。」
一瞬言葉の意味が理解できなかった。
『、、、は？だってまだ1年しか経ってないのに。』
雨野「、、うん。でも、もう決まったことだから。」
『、、どこに異動ですか？』
雨野「、、、○○高校。」
あまりにも遠すぎて、
冗談かと思ったほど。
『なんで、異動なんですか？』
雨野「、、、上の人が、決めることだから。」
『、、、。』
雨野「ほら！そんな暗い顔しないで？」
肩をぽんと叩かれる。
そういう先生こそ、必死に泣くのを堪えてる。
雨野「、、、阿部くんの気持ち、嬉しかったよ？」
嬉しいなら、
なんでそんなに、寂しそうな顔をするんだ。
雨野「ありがとう。また、会えるといいね、、」
何も言えなかった
何も聞けなかった
涙を拭きながら教室を後にした先生。
その涙の本当の訳を知ったのは、
卒業式からしばらく経ってからだった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
阿部ちゃんの過去長すぎですよね、、
作者も長いと思っております(;_;)
早く本編に戻すので、
あと1話だけお許しください。
(こんなつもりじゃなかった、、笑)
作者より
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ぽむりん(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます、すごく嬉しいです(;_;)これからもキュンキュンして頂けるように頑張ります(><) (2020年4月15日 9時) (
レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この切ない恋心に、めっちゃキュンとします！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2020年4月15日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりん(プロフ) - キナリノさん» 私も登録させて頂きました(><)これからもお互い頑張りましょうね(;_;) (2020年4月8日 17時) (レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
キナリノ(プロフ) - ぽむりんさん» わっ！そうだったのですね！？まさかすぎて驚きましたがすごく嬉しいですありがとうございます！私も他の作品も読ませてもらっててお気に入り作者さんとして登録させてもらいました(^^)これからもお互い頑張りましょう！ (2020年4月8日 16時) (レス) id: 0b61c34f08 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりん(プロフ) - キナリノさん» キナリノさん(ﾟﾛﾟ)作品ずっと読ませて頂いてました(><)ファンです！作品読んでいただけてほんとに嬉しいです(;_;)これからも頑張ります！ (2020年4月8日 14時) (レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむりん
| 作成日時：2020年4月6日 23時
