雨の中で出会った少女は…

１０話 ページ12

notside

キッドがい無くなった数秒後、新一がAを心配して


「おめぇ大丈夫か？何もされてねぇか？」


と言うような非常に過保護なことばかり聞いてくる。勿論、Aはそれをテキトーに流して聞いている


『ねぇ新一、もう帰ろうよ。明日蘭ちゃんとトロピカルランドに行くんでしょ？』


そう、この事があった二日後に新一と蘭はトロピカルランドに行く


蘭が空手の都大会で優勝したご褒美らしい


『いいなぁトロピカルランド。私も今度連れてってよ』

「バーロー‼あんなとこそんな何回も行きたくねぇよ‼」

『(何でコイツキレてんのw)』


何てことを心の中でAが思っているとこを新一はきっと知らないであろう

だが、それでもAは粘り


『ねぇねぇ、連れてってよー良いでしょー？ねぇねぇねぇねぇ』


と、ずっと繰り返し言っていた。新一も流石に折れて


「しゃーねーな、一回だけだぞ？一回だけ今度連れてってやるよ」

『マジで‼やったね‼じゃあその時は全部新一の奢りね‼』

「はぁ?!やだよ‼」


新一がそう言うのも無理はない。何故なら蘭のときも新一が全て奢らなければならないからだ

そんな事も知らずAは


『ケチー‼いいじゃん奢ってくれたって‼』


と言っている。それに負けじと新一が


「ケチで結構‼つか、そんなこと言ってたら連れてってあげねぇーぞ‼」


と言う。実に幼稚な言い争いだった


『まぁ、連れてってくれるならいいやなんでも』

「おぅ‼感謝しろよ‼」

『へいへい、ありがとーございますよーっと』


とまぁふざけた事を言っている。




後にこのセリフで二人は少し後悔する事になる

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