あの水柱も鬼が入ってる木箱を背負っているそうです【鬼滅の刃】

鬼の妹 弐拾参 ページ29

.





冨岡side


急いで行ったが、遅かったようだ…胡蝶が少しイライラした顔で待っていた…
どうやら今日は合同任務のようだな


胡蝶「冨岡さん、遅いですよ…遅いので私から任務を伝えるように言われました」


冨岡「……」


胡蝶は俺とは真逆な人間だ…羨ましいんだ、こんな風に振る舞える人が…その嫉妬心故か、俺は胡蝶が少し苦手だ


貴方「うー！」


胡蝶「あら、こんばんは」ﾆｺｯ


胡蝶が笑顔でAに話しかける…お得意の作り笑いか…俺は作り笑いすら出来ない…
そこも俺と胡蝶が違う点だ


貴方「……うー！」


急にAは胡蝶に抱き着いた


胡蝶「っ！…どっどうしたのですか？」


そう言えば…Aはよく気に入ったやつに抱き着いている…きっと癖なのだろう


冨岡「……Aは気に入った人に抱き着く癖がある」


胡蝶「気に入った…？私がですか？」


貴方「うー！」


途端、胡蝶は嬉しそうに涙を浮かべた。俺はこの涙の意味がよくわかる

嬉し涙だ

胡蝶は鬼と仲良くしたいと思っている。その夢がほんの少しだけ叶ったからだろう


胡蝶「ありがとう…ございます」


貴方「ｳﾑｰ!ﾑｰ!」


Aは胡蝶の頭を撫でて微笑んでいた

お前は本当に優しい""人""だな

頼むからその優しく穢れなき心を保っていてくれ…


兄からの頼みだ…

鬼の妹 弐拾肆→←鬼の妹 弐拾弐

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す