貴方達と、出逢えた奇跡 ３ ──

・ 佐野 玲於 ページ18

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涼太くんがAの事を好きなんだろうと思ったのはAと出会う前の事。




俺と亜嵐くんがAの大ファンで良く2人で話題にしていた。




その時の涼太くんと言えば動かしていた手を止めて静かに目を閉じる。




そして俺らがAの話をし終えたらまた目を開いて手を動かす。




わかりやすい反応に多分ジェネの全員が気付いてたと思う。




前にちらっと見たら携帯のロック画面と壁紙はAだった。




ちなみにロック画面はお風呂上がりのAがパジャマで振り返るっていう所を撮った結構コアな写真。




壁紙は涼太くんとAが頬を寄せあってまるで恋人同士のように笑い合ってる写真。




それに、LINEのトーク画面の背景は全て同じもので、Aがタンクトップ、短パンで胡座をかいてこっちを見てるっていう真っ白の写真。




あー、めっちゃAの事好きなんだなって。多分本人気付いてないけど。




きっと涼太くんとAは“仲のいい友達”なんだと思う。




でもそれは周りから見てみれば“両片思い”ってやつにしか過ぎない。




言ってしまえば俺もAが好き。




でもその好きは恋愛じゃないって気づいた。




そう思うしか、できなかった。




Aが涼太くんと居る時の幸せそうな顔は決して他の人では出来なくて、涼太くんだから出来る表情だった。




早く二人共気付いてくっつけばいいのに。って、この時は思ってた。




思っちゃいけないことを、俺は……俺らは思ってたのかもしれない。




それに気付いたのはまだ先で、Aが目を覚ましてからの話。






白濱｢A、いつになったら目覚めるの｣




そんな事を言ったのはAが刺されてから2ヶ月半が経った頃だった。



月も……年も変わってからだった。



この亜嵐くんの一言が、これから先Aと涼太くんを……芸能界を巻き込むだなんて思ってもいなかった。





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時系列バッラバラです。


すみません。


ご理解よろしくお願いします……(トホホ)



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