・ 花粉症……もあるけど、 ページ41
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その間もメンバーとLINEをするも涼介からは何も来なくって。
もちろんお見舞いに来てくれるってメンバーは言ってくれたんだけどそれは私が頑なに拒否した。
家の中が汚いって言うのもあるし、あんまり、会いたくなかった。
メンバーは来ないでって言ったら本当に来ないけど、来ないでねって言っておきながらも来ちゃったって言う人は3名ほどいた。
私の双子の兄と、GENERATIONSのアホなリーダーと、……涼太。
その3人だけはどんだけ断っても来てくれて何かをして帰っていった。
よく良く考えれば、全員料理なんてできないし看病もまともにできない。
だけど、勝利はひたすら私のきったない部屋の掃除をしてくれて、
亜嵐くんは買ってきたご飯を用意してくれたり、冷えピタ変えてくれたり、
……涼太はベッドの上で寝る私の手を握って歌を歌ってくれたり。
3人ともプロだからちゃんとマスクしてくれたりしてたけど、それでも一応こっちは心配な訳で。
帰っていいよって言ってもニコニコ笑ってスルーして、それぞれバトンタッチのようにして帰っていった。
涼太が最後で、その日に完璧に熱も下がって楽になったからよかった。
もし涼太の彼女になれならこんなに楽しいんだ、なんてふと思ってたりもした。
なに、考えてるんだろう…
って、考えているのは今なんだけど。
“涼太の彼女”
何考えてんの、私たちは芸能人で、プロなんだよ。
好きになったりしたらいけないんだよ。
有岡「─、─い?──ーい!──A!」
『え?!』
ボーッとしていたらいつの間にか私の家の前着いていて伊野ちゃんと大ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
有岡「おーい、大丈夫かー?(笑)」
『うん、大丈夫!ごめんね、ありがとう!』
伊野尾「ちゃんと掃除しろよ?(笑)」
『はーい、ありがとう』
じゃあね。と手を振って去っていく2人の後ろ姿を眺めながら私は思った。
……あの胸の音は一時の迷いだ。
あの日、涼太に対して思った感情は違う。
芸能人だから、アイドルだから。
…涼太を好きかもしれない。だなんて、思ったらダメなんだ。
きっとまた、あの時みたいになるんだ───
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しろ(プロフ) - 楽しく読ませてもらいました!すごくドキドキして面白かったです!ただ、RUDOじゃないです!RUDEBOYSですよー!それがすごく気になったので!これからも頑張ってくださいね!更新楽しみにしてます! (2019年2月10日 22時) (レス) id: 8a5ce53359 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - ?? ラベンさん» パスワード教えていただきありがとうございます! (2018年3月2日 1時) (レス) id: 19f11c6c82 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 涼太君大好きなのでカップルになってほしいですこの小説最高です (2018年3月1日 18時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 新しい作品のパスワード教えて欲しいです!! (2018年3月1日 16時) (レス) id: 19f11c6c82 (このIDを非表示/違反報告)
?? ラベン(プロフ) - れもんずさん» きゃーーーありがとうございます!!!嬉しいです(笑)涼太くんとくっつくのはかーなーりー先になるかもしれません、待っててください!(笑) (2018年2月28日 21時) (レス) id: 55b5b8a912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2018年2月19日 22時