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『大吾くんの、人を素直に褒められる所、すっごい素敵だと思うよ。お友達も大吾くんの素敵な所を知ってるから一緒にいるんだよ。』
「っ、そう、なんですかね…？」
そんな風に考えたことは無かった。なんだか心がじんわりと暖かくなる。
ああ、この人はなんて美しい人なんだろう。
外見だけではなくて、中身まで美しいだなんて、この人は何処まで人を魅了すれば気が済むんや…
…いまなら、この胸の内の溢れる想いを素直に言える気がする。
あんなに背中を押されたんや、少しでも、伝えられたら…
「A先輩、あの、俺っ」
そう言いかけた時、軽快な音楽が流れる。先輩の家のインターホンが鳴ったみたいだ。
『あれ、ちょっとごめんね。宅配かな…？』
そう言って立ち上がったA先輩は玄関の方へ向かった。
折角出した勇気はしぼみつつある。インターホン、宅配やったら恨むで…
すると、玄関の方からA先輩の驚いた声が聞こえた。
なんかあったんやろうか。そう思い俺も玄関先の方に移動する。まあ、宅配で大きい荷物やったら大変やしな。
「A先輩、あの…」
『駿佑…！？』
玄関先には、どう見ても男の人が立っていた。
身長も俺なんかより全然高くて、足も長く、なにより物凄く顔が整っている。黒の高級そうなスーツに身を包み、モデル顔負けのルックスを持っている人だった。
『今日なんかあったっけ…？』
「連絡したやん。今日夜行くって、携帯見てなかったん？」
『見てない…』
駿佑、と呼ばれたその人はA先輩と親しげに話している。下の名前で呼び、家に来るような関係って…どう考えても…
そう思っていると駿佑さん？と目が合い
「そちらの方は？」
『え？』
その声でA先輩も俺が居ることに気づき、勢いよく振り向く。
2人の視線が俺に集中し、なんだかいたたまれ無くなり
「あ！！俺、用事あるんで帰りますね！！」
と言い残し、勢いよくA先輩の家を出ていった。後ろで"え！大吾くん！？"とA先輩の声が聞こえたが、振り返る余裕も無くそのまま走った。
「はぁっ…彼氏、そら、おるよなぁ…」
しかもあんなに美形な人やったら適う訳ないよなぁ。
自然と溢れ出る涙と共に、呆気なく俺は失恋した。
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シキ(プロフ) - memeさん» コメントありがとうございます。有難いです、これからも内容に悩みつつですが更新していきますので、これからもこちらの作品を宜しくお願い致します。 (2023年4月8日 3時) (
レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
meme - 投稿楽しみに待っておりました！楽しく拝見させて頂いております。これからも更新頑張ってください！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 256fd9f9cd (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉が頂けて幸せです、マイペース更新で申し訳ないです、これかれも楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年10月18日 0時) (レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 楽しく読ませて貰ってます！更新頑張って下さい😊 (2022年10月13日 21時) (レス) @page25 id: 9dbca4abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シキ | 作成日時：2022年5月29日 5時
