それは突然で ページ21
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『今日はありがとね。』
｢い、いえ！こちらこそほんまに楽しかったです！｣
A先輩のマンションのエントランスまで送り、そこでお別れするのだと俺は思っていた。
『…せっかくだし、ちょっと上がってく…？』
「………は」
『お茶くらい出すよ？』
そう言われ、思考停止した俺は気がついた時には既にA先輩の部屋にお邪魔していた。
『全然楽にしてていいからね。』
先輩、それは絶対に無理です。と心の中では突っ込めるが声には出せなかった。どう見ても俺の部屋の三倍は広いリビングには、白で統一されたインテリアが並んでおり、どれも俺の一生分の給料を使ってもお目にかかれない様なものばかりだ。
ソファに座るのも烏滸がましくて、とりあえずフローリングに正座で待機したが、高級そうなインテリアに加え、ふんわりと香るA先輩の香りに緊張が増し、一歩も動けずにいた。
お茶を用意してくださったA先輩がリビングに戻り、俺の姿を見て
『え、ソファに座ってくれててよかったのに！』
と言ってくれたお陰でやっと固まっていた体が動いた。やっぱりソファに座るのは色んな意味で緊張が半端なかったので、カーペットの端に座らせてもらった。
そんな俺を見てA先輩はくすくすと笑いながら"大吾くん、借りてきた猫みたいだね。かわいい"なんて言われてしまえば余計体温も上がっていく。そして
『大吾くんがそこに座るなら、私も座っちゃお。』
なんて言って俺の目の前に座ったA先輩。悪戯っぽく笑う姿が、いつもより少し幼い。あかん、可愛すぎひん…？
バクバクとうるさい心臓が響く中、またA先輩が口を開く。
『そういえば、この前一緒にいた子達とは、よく一緒にいるの？』
「へ、ああ…はい。数少ない友人達ですね。ほんまに、俺なんかには勿体ないくらいみんなええ人らで…」
『ふふ、すっごく楽しそうに話してたよね。確かにみんないい人そうだった』
うわ、みんなA先輩に褒められとるで。恭平なんかこの事知ったら嬉しすぎて気絶するんちゃう？
「はい、みんなそれぞれ、尊敬しかないですね」
『でも、大吾くんが素敵な人だから、周りも素敵な人が集まったんじゃないかな。』
「…え？」
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シキ(プロフ) - memeさん» コメントありがとうございます。有難いです、これからも内容に悩みつつですが更新していきますので、これからもこちらの作品を宜しくお願い致します。 (2023年4月8日 3時) (
レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
meme - 投稿楽しみに待っておりました！楽しく拝見させて頂いております。これからも更新頑張ってください！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 256fd9f9cd (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉が頂けて幸せです、マイペース更新で申し訳ないです、これかれも楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年10月18日 0時) (レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 楽しく読ませて貰ってます！更新頑張って下さい😊 (2022年10月13日 21時) (レス) @page25 id: 9dbca4abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シキ | 作成日時：2022年5月29日 5時
