二話 ページ2
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「ただいまぁ」
間抜けた声を出し実家の様に帰宅する沙耶 それもそうだ、彼女は任務が遠くでない時大抵はここに居座っている。最近は遠出の任務が多かった為寄れていなかったが此処に帰る理由は何となく心地がいいかららしい、真意は分からない
ドタドタと騒がしい屋敷をふらりと足音を立てず徘徊する、どうやらまだ忙しい様だが日向ぼっこをする位は許されるだろう。なんて少し幼稚な考えを持ちながら彼女の定位置へと向かう
途中で慌ただしく廊下を駆け寄る少女達を交わしつつ挨拶のついでに手伝いの有無を確認するも全て断られてしまった、理由は彼女が柱だからか はたまた別の理由があるのか
そんな事はさておきもうすぐ何時もの軒下の廊下だ、蝶屋敷にいる大抵を彼女はここで過ごす。まぁ寝ているだけなのだが
満腹からくる眠気に耐えつつ久しぶりの日向に向かい動かされていた足が突然止まる
隣を見る彼女の視線の先には一つの扉がある、そこを開けると中は病室のような場所だ。幾つかのベッドが並んでいる中 二つ程膨らみがある
「……おぉ、善逸じゃん」
「あっ!?や、やっぱり、やっぱり沙耶!?」
「ん、久しぶりだねぇ。元気にしてた?」
ベッドに寝転がる相手を確認して普段は細い目を少しだけ見開けば相手はその倍 目を大きくする
この時代には珍しい金髪に茶色の大きく丸い瞳 不安げに下がる太眉を携えた彼 我妻善逸は今にも泣きそうだ
理由は複数あるだろう 久々に旧友と言うには少し語弊があるが懐かしい人に出会えた事と彼の惨状と…
そう、彼は今包帯でぐるぐるに巻かれかなりの重病人のように見える
「ど〜したのその怪我」
「い、やまぁ、その」
「?」
口篭る善逸に不思議そうに首を傾げる沙耶 取り敢えず近付こうと部屋の中に入ると彼以外の病人を発見する
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名無し92308号(プロフ) - フィンさん» わ〜ありがとうございます!猫っぽさを出したかったので嬉しいです!! (2019年6月16日 2時) (レス) id: b44a86193a (このIDを非表示/違反報告)
フィン - いつも楽しみに読ませていただいています!夢主、猫みたいで気ままでいいですね! (2019年6月5日 21時) (レス) id: 56d46f0764 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あむま | 作成日時:2019年5月27日 3時