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「A、私はお前が気に入ったから鬼にもせず、食いもせず、殺しもしない。ここに置いてやる。」
『ありがとうございます(？)』
「もし鬼に出くわしたら私の名を名乗れ。」
『分かりました(？)』
「昼間は自由でいいが、出かける時は鳴女に一言かけろ。」
「はい(？)」
無惨さん、なんだか口うるさい幼馴染みたいになってる。
でも、寝床も食事も身の安全も何とかなりそうだから一安心。
『何から何までありがとうございます、無惨さん。』
「……A」
『はい』
「……いや、なんでもない。」
『あ、じゃあ、おやすみなさい』
ぺこりと頭を下げて、襖の奥に消える無惨さんを眺めた。
ちなみに無事安眠。
・
『えっと…鳴女さん、おはようございます。』
(多分)朝(だと思うから)起きて、部屋の隅にいた鳴女さんに挨拶する。
静かに頭を下げたあと、すっと綺麗な袴を出されてベンベンと琵琶を鳴らされる。
着替え部屋？みたいな所に飛ばされたから、着替えたけど…後ろがやれない。
『鳴女さん、申し訳ないのですが後ろをやって貰ってもいいですか？』
こくりと頷き手際よくやってくれる。
ちらりと見えた爪は鬼の爪だったけど、とっても綺麗だった。
『爪お綺麗ですね、とても。私におねーちゃんがいたらこんな感じなんですかね…。無惨さんはどっちかって言うと口うるさい幼馴染みたいな立ち位置ですかね。』
無惨さんの名前を出した途端ピタリと止まった。え、…え？
『無惨さん、そんなにお強いんですか？』
こくこくと頷かれる。そっかぁ…。うん、強そうだったもんなぁ…。
『私もう少しこの世のこと勉強しますね。あと無惨さんの事も。』
話が終わる頃には綺麗に袴がセットされ、髪まで飾りが施されていた。
器用だなぁ…、綺麗だなぁ…。
『では、私は外出します！飛ばしてください！』
準備も整い、意気込む。
『あれ、もう外だ。てかここどこ。』
外に出たのはいいけれど、ここが何処か、帰り方はどうするのか、わからない。
はい、詰んだ(((
ごめんなさい、無惨さん。
無能で(((
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入間(プロフ) - たくあんさん» 非常早いコメントで笑 ありがとうございます！ (2020年4月27日 15時) (
レス) id: faea9d84a4 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 完結おめでとうございますゥ(´；ω；｀) (2020年4月27日 15時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ありがとうございます！！ (2020年1月19日 18時) (レス) id: 41deac151f (このIDを非表示/違反報告)
入間(プロフ) - えむさん» 初めまして。ありがとうございます！出来れば更新をもっと増やして行けたらなと思います！ (2020年1月19日 17時) (レス) id: faea9d84a4 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - 初めまして、突然すみませんこのお花とても面白くて大好きです！また宜しければ更新楽しみにしています！ (2020年1月18日 20時) (レス) id: 41deac151f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：入間 x他1人 | 作成日時：2019年10月26日 23時
