検索窓
今日:1 hit、昨日:37 hit、合計:590,919 hit

三十四 ページ35






これまでにない怒りでどうにかなりそうだ。

フラフラと彼らの元へ歩みを進める。



「なッ!?Aさん!!」

「!炭治郎ッ!集中すべきは目の前の鬼だ!!!余所見をするな!!!」

「ッ!!!」



とてもとても悲しそうな炭治郎の瞳と交わった。

周りの人は柱だろう。



「構っている暇はない!!!」

「女!!!逃げろ!!」



無惨さんは強い。

こんなにも戦っているのに、まだ余裕が見える。

これ以上、大切な人を、傷つけないで。



「Aッ!!!!」

『無惨さん』

「どうした。我が愛しい妻よ。」

「ッ、ぁぁぁあ゙あ゙ああ!!!!」



炭治郎、本当にごめんなさい。

ここで隙を与えられたら、貴方は彼を殺せるでしょう。

ほんとに僅かな光を、託します。



「ッまさか!!!」









『貴方の愛は、私には重すぎたみたいです。もう、ついてはいけません。今この瞬間を、永遠に惜しんで下さい。さようなら。』









「ッよせ!!!!」

『…ッ゙、』

「A!!!!そんなことはさせない!!!!死ぬな!!!」










「(今しかない!!!ここで遅れをとるな!!!!Aさんが命を懸けてつくった今この瞬間に!!!刃を振るえ!!!!)」










「……なぜ、……ど、うして……なんだ…、A…、」

『…私の…存在も、貴方の、存在も、……この世は…許して、くれません…』

「ただ、……お前を、愛し…たかった…、だけなのに…、か……」

『…………はい…、』

「…私…は…………ぁ、…きらめ、な…ぃ…、絶対に……、……必ず………、…お前を…、、、」


塵になった無惨さんを見届ける。

もう、どこが痛いのかも分からない。

痛みを感じない。これが死ぬということか。

お腹の気配も消え、消滅した。



「ぁぁあ!死なないで!!!どうか!!!」

『た、んじ…ろ……』

「今ッ!隠の人に!!!」

『……ぃ、いの、もう、』

「そんな!!嫌だ!!誰か!!」

『…むざ、ん、……きって、、くれて、……ありが……とう、』

「もぅ…、もう、、喋らなくて、、いいですから……ッ、もう、十分ですからッ、!」


炭治郎の涙が私の頬に伝う。


『な……か、ない……で……』

「嫌だッ、嫌だッ!!!」

「……ッ、お前のおかげで、鬼が動揺して隙ができた。心の底から感謝する。」

「義勇さん!!!なんとかッ!!」


彼は悔しそうに眉を寄せたが、そっと横に首を振った。





三十五→←三十三



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (771 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1585人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼舞辻無惨 , 転生   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

入間(プロフ) - たくあんさん» 非常早いコメントで笑 ありがとうございます! (2020年4月27日 15時) (レス) id: faea9d84a4 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 完結おめでとうございますゥ(´;ω;`) (2020年4月27日 15時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ありがとうございます!! (2020年1月19日 18時) (レス) id: 41deac151f (このIDを非表示/違反報告)
入間(プロフ) - えむさん» 初めまして。ありがとうございます!出来れば更新をもっと増やして行けたらなと思います! (2020年1月19日 17時) (レス) id: faea9d84a4 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - 初めまして、突然すみませんこのお花とても面白くて大好きです!また宜しければ更新楽しみにしています! (2020年1月18日 20時) (レス) id: 41deac151f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:入間 x他1人 | 作成日時:2019年10月26日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。