ニ ページ3
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『お婆さん殺されちゃったんですけど、犯人と出くわしませんでしたか。見たところなんともないみたいなんですけど、ぐちゃぐちゃなので凶器とかあるかもですし…』
「…貴様、この状態でとぼけているのか。いい度胸だな。」
え、本当にこの人大丈夫?(((
話聞いてます?悲しくなるんだけど。
「それになんだその格好。どこから来た。」
『これは袴です。どこから来たかも定かではないのですが、行く宛はありません。』
「…何を呑気に受け答えしている」
聞いたのそっちじゃんか。何こっちが頭おかしいみたいになってるんだよ。
「…隊服か」
『いや、隊服って。刀でも振り回すんですか。』
「普通に考えて、そうだろう」
『え、正気じゃないですよ。誰に刀向けるんですか、おっかない。』
「くだらん冗談だ」
待って待って話噛み合ってない。何刀振り回すの普通だみたいに言ってるのか理解不能だよ。そりゃ大正だから揉め事あるにしてもさぁ?
こんなか弱き乙女が隊服着るのも可笑しいから。普通男の人でしょ。
『あの…申し訳ないのですが、そろそろ離してもらっていいですか?』
あっ、割りとあっさり離してくれた。
「貴様はこれからどうするつもりだ」
『貴様貴様言わないでください、ちょっとおっかないです。私は五月女Aです。あと、ここに居たらお婆さんみたいに殺されそうなので逃げます。』
この間にも狙われてるかもしれないし、さっさとブーツを履く。くっそ履きずらいな(((
なんてイラッとしていると、急にまた目の前に立たれる。
まじで瞬間移動かよ。物音立てずに…って、これあれか忍者。本物の忍びだ…。
「行かせるわけないだろう」
『いや、貴方も逃げるんですよ?残るつもりですか?』
正気じゃない。この人。
「夜は鬼が出るぞ」
私との距離を詰めながら、そんな事を言う。
『私そんなので怖がる子供じゃないんですけど…そんな歳に見えますか?』
「…これでもか?」
若干ジト目で見つめると、私の顔を掴み口を開き尖った歯を見せられる。
『っ!』
「哀れなむすm…」
『手ぇ冷たっ!?』
咄嗟っていうか反射で彼の手を掴む。
死人より冷たいんだけど。死人触ったことないけど…(((
「貴様…、ここまできてこれとは…脳が無い無知か」
『これ言っちゃなんですけど、貴方の言う鬼とか全く分かりません…。本でしか読んだことないです…。』
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入間(プロフ) - たくあんさん» 非常早いコメントで笑 ありがとうございます! (2020年4月27日 15時) (レス) id: faea9d84a4 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 完結おめでとうございますゥ(´;ω;`) (2020年4月27日 15時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ありがとうございます!! (2020年1月19日 18時) (レス) id: 41deac151f (このIDを非表示/違反報告)
入間(プロフ) - えむさん» 初めまして。ありがとうございます!出来れば更新をもっと増やして行けたらなと思います! (2020年1月19日 17時) (レス) id: faea9d84a4 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - 初めまして、突然すみませんこのお花とても面白くて大好きです!また宜しければ更新楽しみにしています! (2020年1月18日 20時) (レス) id: 41deac151f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:入間 x他1人 | 作成日時:2019年10月26日 23時