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8話 by四辻 菫 ページ9

「皆さん、困惑してますね。それに思い出していないようなので、私が説明しますね。

私たち10人がここに来た経緯を」

 教師らしき女性が告げた内容は、あまりに突拍子もない話だった。
 ここに来た経緯、この中に4人も敵がいること、そして私の娘がかつて姫だったこと。どれも簡単には信じられないような内容だ。

 皆、口々に「信じられない」とか、「デタラメだ」と言う。
 しかし、私は少し違った。何だろう。何か──引っかかる。

「でも、仮にそうだとすると、あなたも敵の可能性があるよ」

 娘が、先生らしき女性に向かって問い詰める。しかし、その女性は顔色ひとつ変えず、こう言い放った。

「確かにそうだけれども、私は貴方の味方です」
「……少し、考える時間が欲しいわ」

 女性が主張した後、私は目を伏せながらそんなことを呟く。
 それを皮切りにして、それぞれが自らの家に帰っていくのであった。

9話 by朝陽 壮磨→←7話 by四辻 孝之



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作者名:新たな世界で参加者一同 x他7人 | 作成日時:2019年10月18日 18時

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