23話 by蓮見 柊太 ページ24
もっと詳しく教えてもらうため、僕は先生のところに向かった。
いざ来てみたら、ちょうど露乃が問い詰めているところだった。
すると突然先生の様子が変わった。
朝陽先生……?まるでそれは別人のようで、僕は信じられなかった。あれが、本性なのか……?
露乃は大丈夫なのだろうか。何かされないといいけど……そしたら露乃が突然倒れた。
僕はつい駆け寄ってしまった。
「露乃!」
「あれ、蓮見じゃないか!いつからいたんだ?」
先生はいつもの様子でそういった。
「取り繕うとしなくて大丈夫ですよ」
すると先生は冷たい表情になった。
「やはり一部始終を見ていたか。まぁ、ちょうどいい」
「朝陽先生、あなたは敵国側ですね。そろそろ動き出すって何をするつもりですか」
先生は鼻で笑った。
「そんなの教えるわけがないだろう?」
「ん……」「露乃!」
「柊太……」
「このことみんなに言いますから。証拠もありますしね」
「ほう、その証拠とやらも気になるが。でもみんな信じると思うか?全く確証はないのに」
「大丈夫です。これがありますから」
僕はスマホを見せた。
「な!?録音していたのか!そんなもの、今すぐ消してやる!」
先生が僕につっかかってきた。意地でもこのデータは消させない!
取っ組み合いをしているうちにだんだんエスカレートしていった。絶対、消させない!
そして僕は気を失ってしまった。
「柊太!」誰かがそう呼んだ。
「鈴蘭……」
なんでそんな怪しそうな目で僕をみつめるんだ?
「柊太……あなただったなんて」
露乃がそういう。何を言ってるんだ?
「柊太が敵国側だったなんて……信じてたのに」
鈴蘭、何を言ってるんだ?僕は味方だよ?
「私見たんだから。柊太が先生の首をしめてるところ。言い逃れは出来ないよ?」
露乃……?何、嘘ついてるんだ?
「そんな……もうこんなの、耐えられないよ!」
そういって鈴蘭は駆けていった。
「鈴蘭!」
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:新たな世界で参加者一同 x他7人 | 作成日時:2019年10月18日 18時