小話 2 ページ8
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昔むかし
それまた昔。
俺の隣には貴女がいました。
「佐藤くん」
そう、呼ぶ貴女が。
「今日も暑いね〜佐藤くん。」
共演者から所謂 恋人に変わっても
貴女は俺の事を決して呼び捨てにしなかった。
何で呼んでくれないのか と聞くと
「佐藤くんが私の事、東雲さんて呼ぶから。」
答えは直ぐに返ってきた。
「どうして佐藤くんは私の事、東雲さんて呼ぶの？」
今度は俺が質問されて
『誰も東雲さんの事を、東雲さんて呼んでないから。』
俺は直ぐに答えたんだ。
貴女はとても人気者で
「A」、「Aちゃん」てそう呼ばれてた
俺は貴女をそう呼ぶ大勢の中より、
僅かな方に居たかった。
「じゃあ私が勝利って呼んだら、佐藤くんは私の事をAって呼ぶの？」
『んー、呼ばない。』
すると貴女は
笑窪が出来る笑い方で笑った
「勝利。」
『東雲さん。』
「勝利くん。」
『東雲さん。』
....、
「しぶといねぇ。」
『そっちこそ。』
今度は二人で笑った。
何が面白かったのか今じゃ思い出せないけれど
俺はあの時、凄く幸せだった。
「ごめんね。」
謝らないでよ
貴女は何も悪くない。
俺達は何も悪くないんだよ。
大きな目から流れ落ちる綺麗な涙
貴女は今、俺の事を想って泣いている。
今、俺達の関係が終わりを告げたというのに
それでも幸せだと思う俺は可笑しい？
俺は貴女の事を好き過ぎた。
.
『俺、A以上の人を見つけられる自信ないな〜。』
半分本気で半分冗談
「ずるいなぁ、佐藤くんは。」
『そこは勝利でしょ。笑』
「あっ、笑」
『呼んで？』
「しょうり！」
俺の大好きな笑顔を浮かべ
俺の名前を呼んでくれた貴女を、
最後に目一杯 抱きしめた。
『A 愛してる。
だから、幸せになって。』
それは俺の心からの願い。
貴女を愛した、
まだ愛し足りない俺の小さな願い。
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マンネ(プロフ) - 友達申請お願いしたいです（ ; ; ） (2022年7月7日 5時) (
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ema(プロフ) - 初めまして。友達申請させていただきたいです。よろしくお願いします (2021年8月24日 5時) (レス) id: 1d607075b6 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - 初めまして。遅ればせながら友達申請させていただきたいです。SCANDAL、本当に楽しく読ませて頂いております。事情の把握がかなり遅れてしまいましたがもしよろしければ承認していただけると嬉しいです。よろしくお願い致します。 (2019年10月14日 10時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
なつすけ。(プロフ) - 初めまして。遅れてしまいましたが友達申請させていただきたいです。SCANDALの更新いつも楽しみにしています。事情を把握したのが今になってしまい、もしよろしければ申請させてください。よろしくお願いします。 (2019年9月29日 0時) (レス) id: 88f162bb2a (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 友達申請させていただきたいです (2019年9月29日 0時) (レス) id: 66873773f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつ | 作成日時：2018年10月6日 22時
