桃×レンタルショップ店員 ページ13
華の金曜日も終わりを迎えた深夜2時。
何となく、眠りたくなくて訪れたレンタルDVDショップ。
店内に入ると、意外にも疎らにお客さんがいて、こんな夜中にも世界は回っているんだな、なんて柄にもなく思った。
何を見ようか、店内をウロウロする。
あ、これ見たかった映画。
映画館行こうと思ったのに、結局見に行けなかったんだよね…
あ、このシリーズ。
最新作出てたんだ。気になるな…
ここでも優柔不断な所を見せてしまい、なかなか決められない。
そんなことしている間に、店内はどんどん人が少なくなっていって、気付けば私と店員さん1人。
別にその店員さんがこちらを気にしてる訳でもないけど、何となく、申し訳ない気分になって早く選んでしまおうと棚をパッと見上げると、私の頭2個分上くらいに、思い入れのある作品。
どうしようか、それにしちゃおうか。
迷って結局そのDVDに手を伸ばしたが、私の身長も小さいこともありギリギリ手が届かない。
誰もいないのをいい事に恥ずかしげもなくジャンプしてみたり試みるが上手く取れない。
最初からそうすればいいのに、と言われそうだが、台を持ってきて乗って手を伸ばそうとする。
その時。
「大丈夫ですか？」
急に背後から声を掛けられて思わずびっくりして飛び上がる。
あ、やばい。
と思った時にはもう遅くて。
私は少女漫画宜しく、足を滑らせた。
ここで本当の少女漫画なら、カッコイイ男の人が助けてくれるんだろうけど、残念ここは現実世界。
倒れた先には少し弾力のあるもの。
顔を上げると、カウンターにいたはずの店員さんが支えてくれていてはっとする。
『す、っすいません！！』
「あ、いや、俺が声かけちゃったから…驚かせてすいません」
その店員さんに支えられながら立ち上がる。
弾力のあったのは店員さんのお腹だったか…申し訳ない…
店員さんから離れると、ふわりと香るタバコの匂いがした。
「お目当てのDVD取れました？」
『あ、いえ…』
「あ、俺取りますね」
そう言って軽々と手を伸ばし、私が苦労して取ろうとしていたDVDを棚から抜き取る。
「どうぞ」
そう言って手渡されたDVD
『あ、ありがとうございます…』
そのパッケージをじーっと見つめていると、また頭の上から声を掛けられた。
「好きなんですか？その作品」
顔を上げると、店員さんがにこにこ笑っている。
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ヨウ(プロフ) - ななみさん» そう言っていただけて良かったですー！また続編の方にも遊びに来ていただけると嬉しいです！ (2019年6月25日 0時) (
レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - キュンキュンしちゃいました〜！すっごく読みやすい文章で大好きです！ありがとうございます！ (2019年6月20日 22時) (レス) id: d77610da69 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - なぁさん» いつもありがとうございます！中村先輩、まだキャラがブレブレで申し訳ないです…続編頑張りますね！ (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - ななみさん» ありがとうございます！寛太先生続編書かせていただきました！期待に添えたものではなかったら申し訳ありません…また遊びに来ていただけると嬉しいです！ (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» リクエストにお答え出来るようなお話書けるか分かりませんが…はたらくおにいさん。の橙くんはツンツンキャラが多かったので頑張ってみますね！ (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨウ
| 作成日時：2019年4月21日 1時
